「特製箱膳」を作ってみた②

お膳」を保冷機能付きで作っていますが、暑い暑い夏に間に合うのでしょうか?

目次

美味しいビールのため‥‥加えたオプション

ベニヤの見かけに油断した

やむを得ない佐賀での生活を快適に‥‥

晴天続きが味方した

木工というより‥‥粘土細工?

美味しいビールのため‥‥加えたオプション


今滞在している佐賀では梅雨入りの気配なく、暑さばかりは夏本番間間近か?といった感じで気温が上昇しつ続けています。

‥‥夏と言えばなんといってもビールですよね!?私は人一倍飲食が好きなので、酒類もより美味しく飲める手法にこだわります。ビールは二度注ぎ。一回目で荒く注いで泡を発生させ、しばらく時間を置き、泡が落ち着いた頃に静かに二度目を注ぐといった手法。

飲酒するのがほぼ一日置きなので、48時間ぶりのアルコールを早く摂取したい!と欲している状態ではこの二度注ぎまでの時間が辛い‥‥そこでおかずを整えている間に一度目を注ぎ、整い終わり二階に運んでから二度目を注ぐというのがベスト。

しかしそれをおこなうと、栓が開いた状態で移動させなければならず、保冷庫内で倒れたら大変。安定して運ぶために、ビール缶固定用のホルダーを取り付ける事にしました。

ベニヤの見かけに油断した


5.5mm厚のベニヤにジグソーでビール缶直径に合わせた丸い穴を開けます。まずはドリルで穴開け、そこにジグソーの刃を入れて切り抜いていきますが、気を抜くと軌道が外に向かい、切り抜き円が広がってしまうので要注意です。

ジグソーにて切り抜き中
後は仕上げに賭けます

内側へ内側へと意識させてやるため、手首のスナップを効かせる感覚で進めていきます。この作業にはもう一つ問題が‥‥いや工程自体には問題は無いのですが、ベニヤに問題があったのです。

再三申し上げているように、この仮住まいでの製作物は家に残されていた木材を使っています。この5.5mm厚シナベニヤも、木材ストックから引っ張り出してきたものですが、結構劣化している‥‥日の当たらない物置にあった見かけはきれいな物だったので油断していました。

加工している傍から折れたり剥がれたりしていきます

層がパイ皮の様に剥がれるのはまだいい方で、細い部分が折れたりとそれは修正加工が大変でした。剥がれたり折れたりする傍から瞬間接着剤を染み込ませ、時によっては当て板をかませてクランプで矯正したり‥‥

極めつけが、色塗り直前に「砥の粉」を塗った際、水分を含んで表面層が波打ってしまいまして、そこを剥がし取り、代用パテで埋め、表面処理をやり直したのです。

当初はこのホルダーを固定してしまう予定でしたが、これを取り外せると庫内清掃が楽だと思いたち、ホルダーを収納して固定させるための工作材を急遽取り付ける事にしました。

脱着固定具加工中・ホルダーを仮置きしています

ちなみにレギュラー缶・ロング缶どちらも楽に取り出せる位置を十分に検討しながら取り付けましたよ。

(※このオプションの取付作業は実際には最終工程でおこなわれました)

やむを得ない佐賀での生活を快適に‥‥


このようなオプションを加える事に手間取りつつ、保冷箱膳完成を急いでおります。

例年は冷房をあまり使用できない佐賀での生活を避け(「網戸を手作り…といっても枠をちょろっと」参照)本宅の千葉に逃げていたのですが、今年は二件の初盆に出席しなければいけない為、8月は実家の佐賀に残留する事になりそう、その間を少しでも快適に過ごしたいので。

前回は木工パテ代用の特性石粉粘土を隙間に埋め込み、大まかに整えるところまで進めましたが、今回はその続きです。

乾燥した石粉粘土とベニヤ板部分とをきれいに均らすため、100番のサンドペーパーを木切れに撒き、丹念に研磨してやります。その上でまだ段差が残っていたり、隙間が見つかったら、再び粘土を埋めて乾燥→研磨を繰り返してやりました。

ここでも材料劣化に泣かされました。磨いているうちにベニヤの表面層が剥がれてくるのです。先述の感ホルダーと同じく、剥がれたら(むしろ剥がれそうなところは強引に剥がし)代用パテで埋め、磨き直しを繰り返しで、思いのほか時間を取られる事に。

晴天続きが味方した


それでもこれら一連の作業は、晴れ間が続いたのに助けられましたね。研磨作業は室内では無理‥‥外で作業しないと、微粒子サイズの粉塵が家中に蔓延する事になります。

それとこの暑い時期、粘土はあっという間に乾燥してくれます。ベランダに出て日なたに置いておくと、盛っている粘土の厚さにもよりますが、1時間おきに研磨作業が出来ますのでスムーズに進みました。

大まか4つのパーツが磨き終わりました

木工というより‥‥粘土細工?


磨き上げたパーツを組む作業に移ります。まずは内部引き出しに前面板を貼りつけ。スムーズに可動出来る様、細心の注意を持って挑みます。

外枠との隙間も考慮し、当て木を挟みながら取り付けました。紐は圧着させるためのものです。

また、釘やネジを使わずボンドだけの接着になりますので、接着面を少しでも多く確保するため、直角三角形柱の角材を角に貼りつけます。

外枠と隙間なく閉じさせるため、ここでも微調整作業を余儀なくさせられました。隙間が空いている部分には粘土を盛り、乾燥・研磨を繰り返しています。なんとかピッタリと収納できるように出来たのですが、なんだかほとんど粘土細工みたいな代物になってしまいましたね(笑)

「特製箱膳」を作ってみた①

「特製箱膳」を作ってみた③

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耐震補強工事においても詳しいです

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