強い家の構造は三角形が要になっているのを納得しました。
目次
・雨の心配からは解放された
・二階フロアは「背板」?
・「いきなり三角壁」の強さに納得した
・東日本大震災にも耐えた「三角形構造物」の強さ!
雨の心配からは解放された
一階ログ部分が完成しました。こんなに簡単に出来てしまうんじゃ、受け渡し日も短縮されるんじゃないの?なんて思っていましたが甘かったです。
先の記事でも述べた通り、二階部分は柱と梁を用いた在来工法なのです。ログ構造の上にどのようにして在来工法の構造物が出来上がっていくのか観察するのを楽しみにしていました。
まずは二階のフロア(床)部分が取り付けられました。これは言い換えれば一階部分の屋根ともいえる部分でもあり、一階が内部が雨で濡れない処置とも言え、雨に対する心配を取り除いてくれました。
二階フロアは「背板」?
これは私見ですが、見方によってはこれは耐震処置ではないかとも思えます。先に箱型の構造体は枠組みだけだと弱いのを、背板を取りつけることによって安定するという耐震補強工事の記事を書きましたが(「耐震工事で合板で一層の強度が得られるか?・我が家の耐震工事③」参照)45度回転させると、ログ壁が枠組み、この二階フロアが背板に該当するという見方もあるのではないかと……
しかも下はベタ基礎、要するにログ壁という枠組みの両方から背板を張り付けたようのもので、一階の揺れに対する強さは万全ともいえる構造だと感じましたよ。
「いきなり三角壁」の強さに納得した
本題にはいりますが、まずはこうして二階フロアが出来上がった上に真っ先にこのような三角形構造物が建ってたのにちょっと驚き…正直この三角形構造物と一階ログ壁の間の二階壁を作り忘れたんじゃないか?って思いましたね、いやそんな事があるはずないんですけどね。
でもそのうち実にこの構造が理にかなっていると気づかされるんですね。この三角形構造物を大黒柱ならぬ「大黒壁」と据えてみると分かりやすいのです。
東日本大震災にも耐えた!三角形構造物の強さ
三角形は非常に安定した構造で、色々なところに使われています。例えば「東京タワー」「東京スカイツリー」…え?どちらも三角形じゃないよ?とお思いでしょう、ところがよく見て見ると三角形フレームの集合体なんですね、だからどちらも東日本大震災の揺れにも耐える強さを持っていたのです。
その構造的に強固な三角形の壁がまずありきで、それを中心にして二階の壁を構築していくのは、実に合理的だと思いましたね。BESSの現場担当の方が「どう考えても地震に強い構造」と自信を持っておられました。その時にはピンときませんでしたが、しかし制震性能と耐震性能を併せ持った一階ログ部分と、三角構造物を主として構成された二階部分との組み合わせを建築中の現場で目の当たりにし、まさにその通りと納得できたのです。
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