ログハウス外壁の塗装は2種類!

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ログハウスの新居の外壁塗装は2種類に分けておこなわれました。

目次

・リシン仕上げの優秀さとは?

・「塗らない」という選択肢は素人考えだった

・水性塗料はここまで進化していたか!

・最後になって出会えた『父子鷹』

リシン仕上げの優秀さとは?


従来のオールログハウスならログ壁の外壁は塗装オンリーで完了ですが、一階がログハウス、二階は在来工法となっているBESSのログハウスでは、二階部分には在来住宅と同じ処置が行われています。すなわち、合板やパネルの上に仕上げ処理をした外壁です。

最近はやりのガルバリウム鋼板、サイディングボードなど色々外壁の種類はありますが、ここではパネルの上に「リシン」吹き付けの処理が施されていました。

これは余ったパネルで試し吹きのテストをしていたみたいです

リシンが新築住宅に多く使われる理由は、その価格の手軽さだけではなく、透湿性・通気性に優れているという点があるようです。この特徴は木で出来ている住宅との相性はバッチリだとか…パネルの奥の木材に溜まった湿気を速やかに排出するらしいのです。

BESSの建築理念に、オールログハウスだと圧迫感がある、重圧感すら感じる見た目に、白い壁というアクセントを施し一般住宅と同じような外観に近づける、とあります。こうしたリシン仕上げの甲斐あって、一般住宅ともさほど違和感を感じない軽い感じに仕上がりました。

「塗らない」という選択肢は素人考えだった…


さて、一階のログ壁部分なんですが、木目調を残したい、塗装なんてせずに自然な経年劣化が楽しめればいいんじゃないの?なんて思っていたんですが、どうもそれは素人考えだったようで、プロフェッショナルの見地からすると、表面を雨風から守り家を守るべき外壁を強固にしておくという意味でも、コーティングを兼ねた塗装が必要らしいです。

以前住んでいた近所で、無塗装木材の外壁を持つ一戸建て住宅があったのです。いつも美しいその外観に、その家の世帯主と知り合いの大家さんが「あそこはね、御主人がマメに外壁を雑巾がけしていらっしゃるのよ」と教えて下さいました。その外観に憧れていたものの、私のような無精者には無塗装の外壁を維持できるとは到底思えません、早々に受け入れる事としました。

一階ログ組み部分には、BESSオリジナルの塗料が使われていました。

一階ログ壁の部分はこのままでいいと思ったのですが…

お隣さん曰く、建築中に塗装工らしき人が出入りしているのを見て、いよいよ外壁塗装が始まるのね、あの強烈ペンキの臭いを覚悟しなければ…と思っていたらしいのですが、始まっても臭いが漂ってこないわねえ…なんて思っているといつの間にか終わっていたらしいです。

それもそのはず、BESSオリジナル外壁塗料は水性だったんですよ。後で工事担当者にこの事実を聞いてちょっと驚いてしまいました。というのは「水性塗料=皮膜が弱い=外壁という劣悪な環境にはむかない」と思い込んでいたもので……

水性塗料はここまで進歩していた!


先に記事にした旧宅で作った「台形キッチンカウンター」では(「流し台・シンク小では小さい?排水トラップは180?115?…問題続出・台形キッチンカウンター③」参照)最初水性ニスを塗っていたんですが、すぐにペリペリと被膜が剥がれてしまいました。

また以前作って水性塗料で真っ白に塗った食器棚ではいつまでもベタつきが残り、食器にくっついては剥がれていったものです。

軒の裏までもキッチリ塗装されています

そんな体験をしていたので私の中では水性塗料のイメージは良くなかったのです。それがこんな外壁塗装に使われるようになるなんて、随分技術革新したんだなと感心しました。工事担当の方の話では、近所に臭いで迷惑がかかるから、それを考慮してオリジナル塗料を開発したらしいですよ。

上画像はリシン吹き付けがおわり、一階ログ部分の塗装が半分終わった状態です。塗る前(ログ部分下)と塗った後の違いが分かってもらえると思います。

最後になって出会えた『父子鷹』


基礎の職人・大工さん・設備取付の職人さんにもおこなったように、この家のほとんどの部分の塗装を担当された職人さんにもお礼を申し上げようと、何度か現場を訪れたんですが、二人で作業をしていると聞いていたのに、片一方の職人さんをいつも見かけないんです。休憩時間になると自分たちの乗ってきたトラックに、さっさと戻っておられているとの事。

後にその訳が分かったんですが、塗装屋さんコンビはお父さんと娘さんだったんですね。年頃の娘さんという事で引け目でも感じておられるのか、他の職人さんと接するのを避け、休憩時間になると自分の空間に籠っておられたようです。

『父子鷹』という、子母澤寛の同名小説から取った名詞があって、父と子が共に優れた能力を持っている事を表す比喩的に使われているんですが、これぞまさしく父子鷹。建築完成後その塗装技術を見て同業の職人さんが褒めていました。

塗装作業最後の方で、やっとその娘さんと顔を合わせる事が叶いましたので「今まで有難うございました。女性の塗装職人さんなんてカッコいいですね!これからも頑張ってくださいね!!」と挨拶しておきました。差し出がましかったかもしれませんが、それが少しでも自信になってくれるといいんですけど……

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中古民家住宅・新築住宅・中古物件の売却等一戸建て住宅の色々なシーンに携わってきた知識をアウトプットします、いわば「素人目線で一戸建て住宅を語るプロ?」

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