いにしえの「音」を求めてみた

「レコード」の名であの黒い円盤を思い出す人は今の時代どのくらいいるのでしょうか?

目次

レコードといえば黒い円盤

大変だった手間を懐かしむ

レコードにまつわる面倒な叔父の記憶

レコードプレーヤの「再」復活

天板スペース問題は引き出し式で解決

プレーヤー置き場所の正解は?

レコードといえば黒い円盤


ああレコードね?と帰ってくる答えが‥‥

陸上や水泳などの競技の最高記録の意味だと思っている方が、大半を占める世の中になるのかもしれません‥‥私は昭和育ち、レコードといえばやっぱり黒いプラスチック製の円盤世代、もれなくというか大変お世話になりました。

音楽に造詣の深い家庭ではなかったのですが、幼少の頃には子供向けのクラシックのレコード全集がありましたし、小学生向けの学習雑誌や怪獣図鑑の付録には「ソノシート」が付いていたりと、まさにレコード全盛期。

大変だった手間を懐かしむ


思い出されるのが聴くまでのあの手間。レコードをジャケットから丁重に取り出し、ベルベット生地を張り付けたようなクリーナーでホコリやゴミを拭き取るんですが、まずは静電気除去スプレーなんてのを吹きかけたりしてね、あの匂いはいまだに記憶にこびりついています。塗って乾かし、ペリペリ剝がすタイプのゴミ除去剤もありました‥‥

とにかくレコードにはホコリ・ゴミによる雑音・音飛びに泣かされました。それに比べるといまの音楽再生はなんと楽で気軽なんでしょうか?配信などで気軽にクリアーな音質で聞けるなんて当時から考えると信じがたい進歩です。

レコードプレーヤー・アンプ・チューナー・カセットデッキ・スピーカーのコンポーネントシステムなんていうのは、今の尺度から考えるとバカみたいにでかくてね、狭い部屋ながらそれを所有することにステイタスがありましたね。

私は特定の音楽にハマったことがない思春期を過ごしてしまったのですが、あのセットに憧れて何かの褒美で買ってもらいましたね。

レコードにまつわる面倒な叔父の記憶


かなり偏った趣向の映画のサントラレコードを主に聴いていたんですが、ある日遊びに来ていた叔父が、ノックもせずに子供部屋に入ってきて「ええコンポもっとるやないか、何聴いてんの?こんなん聴かんとジャズ聴けや」とのたまりました‥‥はい、余計なお世話。この叔父の事いまだに好きではないです。

思い起こせば音楽を聴くというより、あのレコードを聴くまでの手順が好きだったような‥‥コーヒーをインスタントではなく、ドリップで丁寧に淹れて飲むのと同じ感覚がレコードにはあるような気がします。

レコードプレーヤの「再」復活


コンポーネントシステムはとっくの昔、レコードは引っ越しの際ゴッソリ捨ててしまったんですが、プレーヤーはまだ残っています。その少年期に買ってもらったものとは別、後年購入したCDプレイヤーに外部入力の端子があって、そこに繋げられると知りレコードプレーヤーも併せて買っていた記憶が。

今回それを復活させることにしました、いわば復活させたレコードプレーヤーを再復活させるというようなことになるのでしょうか?

天板スペース問題は引き出し式で解決


私の作業スペースで場所を取っている三大機器「レコードプレーヤー」「CDプレーヤー」「プリンター」これらをまとめて収納できないか考えていました。

CDプレーヤーはすべてが前面操作なのでいいんですけど、レコードプレーヤーとプリンターは天板部分を開閉しなくてはならず、それが結構高さのスペースを取るのですね。この二つの開閉スペースを確保させると、収納予定の作業机の高さでは到底収まらない‥‥

そこで、レコードプレーヤーを前に引き出すことで、開閉を可能にさせられることに気が付きました、早速作っていきます。

まずは側面部分。木枠を組みます。相欠け継ぎで強度も確保させます。失敗したのは、前面に継ぎ部分が露出してしまったこと。このような継ぎを施し、継ぎ箇所を見えないようにしてやればよかったです。

この斜めの木枠は、引き出しレールが寸足らずだったので、固定させるための苦肉の策。見た目はあまりよくないのですが、最小の手間でレールの固定が出来ました。見た目と言っても収納したら全くと言っていいほど見えなくなるんですけどね。

うまい具合に9ミリ厚の合板があったので、プレーヤーを載せる台座にします。プレーヤーは軽いのでこの厚さで十分耐えうるでしょう。

プレーヤー置き場所の正解は?


音楽マニアはスピーカーの置く場所にこだわったりするじゃないですか?例えば専用のスピーカースタンドを使ったり「インシュレーター」というアクセサリーを使用したり、はたまたコンクリートブロックの上に乗せるのが最良、という話も聞きます。

プレイヤーもそのようなこだわりがあるんですかね?だとしたら、中空に浮いているように合板に乗せられたこの環境は失格ですね、私はそこまで音の違いに敏感ではないので気にしませんが‥‥

出来ました。レコードを交換する時には前面に引き出して天板カバーを開きます、これだけ開けば十分、楽に取り出せるようになりました。

いにしえのレコードによる音楽再生生活が始まりました。これまでのUSBメモリーにダウンロードした音源は、何時間でも勝手に再生し続けてくれたんですが、レコード再生は片面20分ほどで裏表をひっくり返さなければなりません。

それが出来るような、気持に余裕ある生活をしてみたいものです。

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中古民家住宅・新築住宅・中古物件の売却等一戸建て住宅の色々なシーンに携わってきた知識をアウトプットします、いわば「素人目線で一戸建て住宅を語るプロ?」

耐震補強工事においても詳しいです

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