※加筆したら相当に長くなってしまったので、記事を分け三部作にしてみました。
目次
・父のと比べられる前に先手を
・試し使いで気が付いた事
・砥の粉で少年の日を回顧
・十数年目に知った真の使い方
・仕上げは「エセ漆」?
・酒と酒器にはこだわりが‥‥
父のと比べられる前に先手を
外作業中、塀越しにお隣さんから「何作ってんの?」と尋ねられました。
父の代から馴染みなので、親子して似たような事やってるな、と思われているのでしょう。親父の比べて出来は劣るな‥‥と見られているのかもしれません。
「父ならピッタリと合わすが出来たのでしょうが、そんな技術が無く、パテで隙間埋めまくってこんな無様になってしまってます。お恥ずかしい‥‥」と先手を打っておきました。実際現状ではとても恥ずかしい出来なので。
試し使いで気が付いた事
今度は天板、というかお盆部分の接着です。ここも接着面を確保させるため、直角三角形柱の工作材を貼りつけています。
さてここまで進んで、未完成ではありますが使い勝手を見てみるため実践投入しました。
色を塗る前提をいいことに、水染みだらけにしてしまいました‥‥
使用してみて気が付いた事。引き出しを開ける際、少し持ち上げた状態だと無理なく引き出せるようなので、当初計画になかった取っ手を付けてやりました。これで持ち上げやすく、スムーズに出し入れが出来そうです。
また保冷材は底に直置きだと、庫内が冷えるのに時間がかかります。上の方に固定できると、冷気は下に流れる原理で早く冷えそう‥‥これも固定器具を取り付けるなどした工夫を加えたいです。これはいずれ本宅に帰ってからの追加作業になる予定です。
あと、基本ベニヤと発泡スチロールなので軽く、引き出しの出し入れの際、本体ごと動いてしまいます。底面に滑り止めのゴムシールを貼って動かなくしてやりたいと思っています。
砥の粉で少年の日を回顧
いよいよ塗装です。本来なら木目を活かしたニスかステイン塗りで仕上げたかったところですが、パテだらけの状態なのでそれは無理、そこで見かけだけ漆にみえる様 試みました。
まずは「砥の粉(との粉)」を塗り込んでやります。砥の粉と水性塗料は相性が悪い印象があり、砥の粉を塗った表面だと、被膜の定着力が落ちるのではないかと懸念がありましたので、その辺りの解決策ネットで調べてみます。下地材としてミッチャクプライマーが有効だそう。
本来は金属やプラスティックの下地材なのですが、木製品にも問題なく使えるとの事、スプレーはクルマ塗りのが残っているので(「自動車の自力塗り替えを水性塗料で」参照)この情報有難いです。
との粉を水に溶かし塗り込んでいきました。砥の粉には懐かしい思い出があります‥‥
昔ミニタリー模型を作っていた折、ジオラマ(ディオラマとかダイオラマともいうが、あえて当時のままの懐かしんだ名称で表記)の地面の表現はこの砥の粉を使っていましたっけ。目が細かくて1/35スケールの地面の質感にはピッタリ。
当時から父は大工作業でよく使っていたので、よく無断借用させてもらいました(笑)
今ではジオラマ自体を逆さにしても、模型や小物が何一つ動かない・落ちないように接着してしまうのが当たり前になっていますが、昔はそんな事は考えもせず、当然 砥の粉も撒いただけ、自然に落ちたり、吹き飛んだりしていまして、ジオラマを置くと周りが埃っぽくなると母に怒られたものでした。
十数年目に知った真の使い方
今回改めて使ってみて初めて知った事実。との粉は塗ったら、木の目に入り込むようウェス(ぼろ布)ですり込まなければいけないんですね!前回の失敗の要因もここにあったのかも‥‥(「流し台・シンク小では小さい?排水トラップは180?115?…問題続出・台形キッチンカウンター③」参照)ここに来てやっと真の砥の粉の使い方を学びました。これは父も知らなかったのでは?
これに気が付いたのが、砥の粉もほぼ乾きかけていた頃でして、慌てて霧吹きで湿らせ、すり込み作業をおこなう羽目に‥‥
改めて乾いたら240番のサンドペーパーで磨き、木の目に入り込んいる以外のとの粉を落とします。もちろん落とした粉状のとの粉は集めて、次回使用の時のため保管しておきましたとも(笑)
仕上げは「エセ漆」?
下地に車塗装で使ったミッチャクプライマーを吹き付け、そこにこれまた車塗装で使った余りの塗料を塗ります。本来クルマ外装という過酷な環境に耐えるべく作られた塗料です。惣菜の汁こぼれやグラスの水滴などにはびくともしないと信じたいところ。
ただこれだと真っ黒になってしまい面白くない‥‥そこで水性アクリル塗料のイエローとレッド、そして微量のブルーを混色して塗ります。
ダークブラウンに成るかと思いきや、チョコレート色ともちょっと違う‥‥ちょっとだけ落ち着きのある黒に収まりました。100均の物とは言え、アクリル塗料のレッドをチューブ丸々一本分も混ぜ込んだのになあ‥‥当初予定していたエセ漆とはちょっと違う仕上がりに。
酒と酒器にはこだわりが‥‥
こんな感じで普段のささやかな夕食が一寸だけ豪華になりました。
ビールについては述べましたが、日本酒にもこだわっています。佐賀は日本酒大国でして、県内各地で盛んに酒造りがおこなわれています。それがどこのも旨味たっぷりで美味い!
その酒をさらに美味しくいただくため、酒器にこだわりますが、私はこじゃれたグラスで飲むより、猪口で飲むのがより美味しく飲めると思っているんです。
時代劇なんかを見ていると、猪口は「平盃」と言われる逆富士山型の物が多いですね、これで飲むと尚更江戸風情を感じます。また「備前焼」の猪口で飲むと酒の味が格別になる、というのを聞いたので「備前焼の平盃」というのを日頃から物色中。
皮肉にも、以前千葉→佐賀の軽ワゴン旅を実行した際(「軽ワゴンドライブをカスタマイズ」参照)備前を通りました。しかしそれが朝の6時頃でして、直売所など開いているわけもなく当然買えず‥‥窯焼きの黒煙が立ち上っているのを横目に見ながら、無念の思いで後にしました。
そんな因縁めいた事もあり、そのうち手に入れ、今使っている産地や銘は分からないけれどもお気に入りの平盃と、飲み比べ対決してみたいと思っています。この箱膳はその武舞台になる予定‥‥
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