ブロック塀の上に板塀を作ろうとしています‥‥しかしこれがなかなか一筋縄ではいきません。
目次
・新建築基準法で手間を強いられる事に
・前回の施工はイレギュラーな方法がとれた
・「ピンコロ」なる頼もしい味方登場?
・簡易クランプを作ってみた
・セメント・モルタル・コンクリートの違いについて
・混迷を極める塀作り…
新建築基準法で手間を強いられる事に
今回帰省の最大の目的、中断していた南側隣家との間に塀を作る事。
以前にもお伝えしましたが、旧宅では8段のブロック塀で隣家と区切られていました。しかし建築基準法の改正で、このままでは違法になってしまったのです。そこで解体業者さんに頼んで上3段を削除、5段のブロック塀にしました。
これが実に心もとない…私の身長で腰から上は外部から丸見え状態、上半身裸に等しい恥ずかし感覚です。
新建築基準法では鉄筋の入っていないブロック塀は、高さ1.2メートル以上積んではいけないのですが、それより上は、ブロック以外の軽い素材でなら目隠しをして良いわけで、新しく家が出来、受け渡しが終わってすぐ、ブロック塀の上に目隠しとしての塀を作る計画を練り始めました。
当初考えていたのはブロックの穴に支柱を差し込み、そこに板を貼り込んでいくものでしたが、外構業者の方に「このブロック塀は古いため、その施行方式では板塀部分の重みで、倒壊の恐れがある」と言われ断念しました。
前回の施工はイレギュラーな方法がとれた
我が家の一階掃き出し窓と隣家の玄関との間が、目隠しを施す最重要個所でした。広い掃き出し窓の向こうには隣家の玄関が位置します、隣人が玄関を開けたらバッタリ目が合い気まずい思いをする…なんて事も起こりかねません。
幸い掃き出し窓の真上には二階ベランダがあり、それを支える支柱が存在し、それを利用して板を貼り込んでいくという、イレギュラーな方法がとれました。しかしその方法はここしか通用しませんので、他の部分は新たな支柱から立てていきます。
何とかなるだろうと思いきや、なかなかその工法が思い付かない…ブロックの上の目隠しには板塀…新築我が家の内装に使われた床材の残りを使うのですが、それが結構重いのです。そこでブロックに負担がかかりすぎる(A)は廃案。
この重量を支えられる支柱は基礎作りから考えなければなりません。そこで(B)案を考案しましたが、ブロック塀におんぶにだっこで(A)程ではないけれど、負担がかりそう。
これから先、隣家では解体・新家屋建築がはじまります。どのような間取りになるかは分かりませんが、万が一板塀の重さでブロック塀が崩壊した時、隣家の方に倒れて折角の新家屋に傷をつけるなんて事も考えられます。
また西側は駐車場になっており、塀の向こうにはブロック塀ギリギリに自動車が停められています。高級車もあるので、そっちに倒れでもして傷付けたら、破格の弁償金を支払わなければならなくなるかもしれません。
「ピンコロ」なる頼もしい味方登場?
はっきりとしたビジョンもないまま「ピンコロ」なるものを買ってきました。これはウッドデッキや縁側を作る時、基礎として使用するものです。とりあえず現物を見ながら検討したらいいアイディアも浮かぶだろうというという安易な考えのままに。
次にこのような工法での支柱を立てる手段を考えました(C)ブロック塀への負担は激減するはず、しかしピンコロに付いている金属製の取付金具が一か所でなんだか頼りない…そこでさらに発展させ(D)
頼りなさげな金属金具を、コンクリートで覆い補強する形式になっています。これならば相当に強固な支柱となり、目隠し板塀の重量にも耐えてくれるのではないかと考えます。まだ検討中ではありますが、本宅に滞在できるタイムリミットの三週間後には結果が報告できると思います。
簡易クランプを作ってみた
現在進めているのは、ブロック塀上断面の処置。先述のように切り取られたブロックは特有の穴が天に向いて露出しています。これを埋める作業を施していました。ブロック塀の両側から型枠を固定し、穴を覆ったメッシュの上にコンクリート乗せて均し固める作業です。
その時に「型枠+ブロック+型枠」を一緒に挟み込むクランプが必要なんです。前回は外構業者の方にクランプをお借りして事なきを得たのですが、今はそんな厚手の物を挟み込むクランプは無い。
今後そのようなデカいクランプを必要とする機会は無いだろうから、新しく購入する予定も無い。で考えた挙句このような物を作って型枠を固定しました。
簡易型代用木製クランプと言ったところでしょうか?とりあえずこれを3つ作って3か所で型枠を留め、コンクリートが硬化したら外し、場所を変えながら穴埋めを進めているのです。
セメント・モルタル・コンクリートの違いについて
穴埋め作業で表面処理がうまくいかないなーと思っていたら、購入してきた水を加えるだけというお手軽商品が「コンクリート」でした。
実は私、恥ずかしながらセメントとモルタル、コンクリートの違いが把握できていなかったんですよ。
セメントとはご存知の灰色の粉末で、水に化学反応を起こして固まるものです。モルタルは強度を増すため「セメント+砂」の混合物を言います。コンクリートは「セメント+砂+砂利」の混合物でさらに強度が増した物。しかし混じっている砂利が均しを邪魔をし、上手く均せないのです。
モルタルだと滑らかな表面にすることが出来ました。
前回それなりにきれいに仕上がっていたのは、同じお手軽標品でもモルタルだったからなんですね、ほぼ2年前の事ですっかり忘れていました。「セメント」「砂」「砂利」を自分で混合していたらこんな事にはなりませんでした。
先の凸凹の表面はモルタルでコーティングして、何とか見られるものになりました。
混迷を極める塀作り…
本当は隣家の解体が終わって、今頃は隣家も更地で、気兼ねせず作業を進められているはずだったのですが、帰省して三週間経った今でも解体がまだ始まっていないのです。
待ちきれん!とばかりに今になって気兼ねしながら始めたわけですが、なんと始めた途端来週から解体が始まるとの告知。ますます混迷状態に‥‥三週間後の実家に戻る予定日までに、完成できるかどうか微妙な状況になってきました。
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