換気扇の掃除…廃油を固化させる手段で解決できるのではないかと考えました。
目次
・油掃除は最中も後も大変
・エコロジー生活を強硬に遂行する
・実家生活はエネルギー格差社会の縮図…
・エコロジスト的換気扇清掃術
・油を油で洗う?
油掃除は最中も後も大変
換気扇の掃除は厄介ですよね…年末の大掃除の中でも一番手を付けたくない個所の一つです。
あのベタベタ油の層に触れる時の不快感、ゴム手袋をしていても生理的嫌悪感が指先から伝わってきます。拭いても拭いてもしがみつこうとする油に対する怒り…まったくもって換気扇の掃除ほどの苦行はないのでは?と思わされます。
一般的にはどのようにされているのでしょうか?ネットで方法を調べてみると、洗剤・重曹水などを溶かしたお湯の中に漬け込み、しばらく放置、油が換気扇部品表面から浮いてきたところで、歯ブラシなどを使ってこすり落とすとあります。
しかし私が考えるところの、この一般的な換気扇掃除における問題は、その油の溶け込んだ廃液をどのように処理するのかという事です。どう考えてもそのまま排水口に流してしまうことになりそう…それが我慢できません、私は「エコロジスト」と自負しているから。
エコロジー生活を強硬に遂行する
人間が地球上の生物連鎖の最上位に君臨して、好き放題やっているのっておこがましい…そう思い始めてから、地球に敬意を表し、一生物として控えめに生きていくべき生活に改めました。
現在の実家生活で、どのようなエコロジー生活を実践しているかというと、まず冬でも暖房を使わない…ヒューマノイドスリーピングバッグという着る寝袋を着こんで在宅中は過ごしています。
夏も自分の生活圏である二階では冷房は使いません。就寝時どうしても我慢できない時には一階の居間のソファーにてエアコン残気の中で寝て、明け方多少暑さが収まったら、二階に戻って寝直します。
風呂水は余さず使う…風呂の残り水はトイレ使用後の流し水として使っています。私が使用するトイレは2階にあるのですが、数個のバケツに汲んで運びトイレ前にストックしています。それでも余る場合、庭木に撒いて使い切ってしまいます。
車を極力使わない…ガソリンの高騰もあって極力使用を控えるようにしています。実家は駅まで3キロぐらいかかるのですが、そのくらいの距離なら難なく歩いてしまいます。
佐賀という土地は交通手段が限られていて車社会、皆車に依存しているため、駅まで歩く、なんて語るとビックリされてしまいます。多少の遠距離なら車より燃費効率の良いバイクを使って移動。
その他、調理排水(米のとぎ汁や軽度の汚れの洗い水)は庭木に撒く。なるべく地産地消の品を選んで買う。洗剤ではなく自然由来の石鹸を使う。マイバックを持参するなどなど…
このように効率化を進めたため、私という住人が一人増えたにもかかわらず、実家でのエネルギー使用量がプラスになるどころか、老夫婦が二人で暮らしている頃よりマイナスに転じたほどです。
改めて考えてみると、この実家でのエネルギー動向は、昨今叫ばれているSDGsで改善していこう、と叫ばれているエネルギー格差社会の縮図だと言えますね。
実家生活はエネルギー格差社会の縮図…
SDGsとは「持続可能な社会」を実現するため国連総会で採択された目標の事。
地球上には地域によって、エネルギーを無尽蔵に使う事が出来る富める国や人々と、その一方でエネルギーも資源も思うように手に入らない貧しい国と人々がいる、富めるものは足るを知り、貧しいものに分配をするべきではないか?
そうしてみんなで快適に暮らしましょうよ、というのが簡単な概要なのですが、私は二階で暑さ寒さを我慢している一方、階下では母がエアコンをガンガン効かせて快適に生活しているわけですよ。
そのほか母は一番風呂でたっぷりお湯を溜めて入るから、私はその後ぬるい湯に入らなければいけない(追い炊きが出来ない風呂なので、湯の温度を上げるには足し湯をしなければならず無駄)私は貧しい国、母は富める国の構図がぴったり当てはまります。
これを母が設定温度を抑えてくれたり、お湯を少なくして入ってくれたりしたら、エネルギーの分配がこちらにも回ってきて、私も多少快適に暮らすことが出来るわけで…まあ、SDGsの概念なんか理解できない老母に言って聞かせても無駄ですがね‥‥
早く価値観の転換が全人類に行き届き、他人を思いやるような社会が来るのを心待ちにするばかりです。
エコロジスト的換気扇清掃術
エコロジストにおける換気扇掃除の正義…などと大仰な言い方をしてしまいますが、私は油の混じった廃液を排水口に流してしまい、自然環境に負荷をかけてしまうなんてとても出来ないのです。
プロのハウスクリーニングなんかはそんな排液も持ち帰り、ちゃんと分離・濾過を施した上で処理していると信じます。そんなわけで、今までもそうしてきたように、今回も洗わず、油をふき取るだけの手段で換気扇掃除をおこなっていきます。
まず最初にウチでの油掃除の定番「セスキ水」を噴霧しました。
‥‥が二年間フィルターに絡みついた油はウエス(ぼろきれ)でこすると、取れるどころかスリット部分に入り込んでしまう…そこで爪楊枝でほじくり出すようにしました。これをフィルターのスリット一つ一つに施したのですから大変!全部終了するのに3日かかってしまいました。
爪楊枝もすぐにヘタり、油の取れ具合が悪くなってしまうので、マメに交換が必要。縦一列で一本消費するので、36本の爪楊枝を使ったことになります。
途中もっと効率の良い方法はないかと最中も常に試行錯誤、ドライヤーで熱風を当て、油を温めたら取れやすくなるのでは?と考えましたが、さらにまとわりつくような粘度が増したので失敗…
ファンの部分は竹製の割り箸を削ってヘラを作り、こそげ落していきます。
これはフィルターに比べると遥かに楽でしたね、仕上げはセスキ水を噴霧し、ウエスで拭き取ります。先述のようになるべく自然に負荷をかけたく無いので、水洗いでの仕上げは無し。多少セスキ水成分が残っていた方が、次回油汚れが落ちやすいだろうと考えています。
油を油で洗う?
たかだか換気扇を掃除するのに3日もかかってしまったわけで、ひたすら爪楊枝で油をほじくり出していた間、もっと効率よく掃除できる方法を無いだろうかと黙想していましたが、確か父が以前油に汚れたガスコンロを灯油を使って掃除していたのを思い出しました。
大き目のトレイに灯油を張り、そこにコンロを浸し、ワイヤーブラシで灯油を付けながら洗い落していたような‥‥油は油に溶ける、石鹸と同じ原理です。なるほどこれならしつこい油汚れも根こそぎな気がします。コンロと同じように灯油で換気扇を洗えばいいわけですが問題が残ります。
換気扇を掃除した後の灯油の廃油はどうすれ‥‥?調べてみると「廃油処理剤」なるものが発売されているようですね。
廃油をゲル状に固めるモノから、スポンジ状の物体に吸わせるものまで。これらで処理した廃油を可燃ゴミに出せばいいわけですか、なるほどそれなら排水口に流さなくていいので、エコロジー的にも納得できそうです。
父がガスコンロを灯油で洗った時には、いつまでも石油臭さが抜けなかったので、換気扇もそうなるのではないか?(調理中石油臭さがキッチンに漂っているのはイヤ)廃油処理剤は灯油に汚油が溶け込んでいても固まるのか?など疑問も残りますが、本年末の掃除の時には検討してみたい課題です。
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