収納庫を引き戸で作ります…半無軌道走とは!?
目次
・スペースをフルに利用した収納棚を作りたい!
・引き戸は偉大!あの御大もお勧め
・「半無軌道」の意味とは?
・先に言い訳をしておく…
スペースをフル利用した収納棚を作りたい!
4か月ぶりに帰ってきた新築の我が家…
実家にて介護をしながら、次に帰った時にはどのような個所に手を入れようか?どのような据え付け家具を作ろうか?計画を練っていたわけですが、いざ現物を前にすると、想像との落差に唖然としてしまうのです。
その一例が今回作る「半無軌道走引き戸収納庫」この「半軌道走」というところに苦労が隠されているのです。
この場所には、現在このようなスチール棚が仮置きされてはいるのですが、この広い空間を活かしきれていない、そこでこの空間を全て収納スペースにしたいわけです。
ご覧のように、我が家はあまり収納センスが無いので、スケルトン状態だとちょっと都合が悪いのですよ、リビングの中心の目立つところに位置するわけですから。そこで戸を作って収納物を隠してしたいのです。
引き戸は偉大!あの御大もお勧め
この戸の素材は決まっています。
我が家はログハウスのため、基本は無垢材を組み合わせたログ壁になります。しかし仕切り壁とか、二階部分の内装は、上の画像の様に化粧板を貼り込んであります。
新築終了後、余った化粧板をもらい受けて、防腐剤を塗り外の板塀などに使うなど、いろんなところで重宝させてもらっているのですが、今回はもっとも有効に使える部分、内装と違和感なく溶け込ませる家具を作るための材料にします。
ただ問題が…これを使って戸を作ると厚くなるので、引き違い戸にした場合、前戸と後戸との段差が出来過ぎて美しくない。じゃあ観音開きの扉にしようかとも思ったのですが、開閉をするには扉の前を片付けておかなくてはいけないじゃないですか?物を床置きしがちな我が家では開き扉は無理かな‥‥
あの池波正太郎先生も著書「男の作法」の中で、日本の家にはやっぱり引き戸が理に適っていると言っておられる…いや、ウチはログハウス、どちらかというと西洋の家なんですけど(笑)
いや狭い家に住み、空間を上手に利用しようと思ったらやっぱり引き戸ですよね?
ほら、SF映画なんか見ていると宇宙船内部って大抵引き戸…といっても自動ドアですけど、これはやっぱり宇宙船という狭い空間で、効率よく場所を確保するための知恵だと思うんですよ。巡り巡ってやっぱり引き戸という事になりました、引き戸は偉大です。
「半無軌道」の意味とは?
それなら前面を段差無くフラットにするよう、中心がパックリ開いて、両側に広がる感じの引き戸にしたいと思ったのです、そうすると収納庫の幅を越えたレールが必要になる。床に溝を掘り込む細工をするのなら問題ないのですが、家本体にそこまでするのは抵抗あるしその技術も無い。
だから凸型のレールを作るしかないけど、凸レールはとにかく邪魔です。踏むと痛いし…しかも右側は寝室に出入りする戸のレールと交差するから出来ないのです。
そこで思いついたのが、一枚戸にしてしまい、左右に展開するようにすればいいのでは?レールの無い部分はキャスターで自走させればいいんじゃないか?という事、これが「半無軌道走」というわけなのです。
では製作していきます。内壁の化粧板を収納庫の幅に切り、それを繋いでいきます。
こちらは表ですが、裏に枠木を取り付けます。作業中移動が楽なように、先に下部と上部の枠木にはキャスターを取り付けておきました。
先に言い訳をしておく…
本体に枠木を取り付けます。まずは木工用ボンドで張り付け、重石を乗せて圧着。一晩おいて耐用強度まで接着が進んだところで、再び表にひっくり返し、頭をつぶして目立ちにくくした釘を打ち込みます。これをしておかないと本体丸ごとがガバッ!っと剥がれ落ちてしまうかもしれません。
板が一部重なり合っているので、一枚一枚が徐々に剥がれてしまうことはありませんが、逆に一か所剥がれたら、連鎖反応で一斉に剥がれてしまう事が考えられます。しかも私が再び介護のため不在の時にそれが起こってしまうのが怖いんです。対処の手立てがありませんから‥‥
上にもキャスターが付いているのは、上にもレールを付け、戸を挟み込むようにし、半無軌道走をより安定して動かすため。
さて続きは次週です、それまでに完成出来ていると良いんですが…DIY以外他にもいろいろとやる事があるんですよ。庭の草むしりとか…梅雨の走りみたいに雨が多いんで、作業が進まず溜まって困ってます。
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