大失敗と微かな成功の一週間でした。
目次
・クルマ買い替えの動機に驚く
・最後の最後であのトラブル
・まさかの失敗‥‥経験値だけは得た
・スープ発酵に新たな情報
・我流は失敗の連続
・骨の中に潜在的な発酵能力を感じた!
クルマ買い替えの動機に驚く
娘がクルマを買い替えることになりました。
「車検の時期が来たら買い替えどきでしょ」などと友人から吹聴されたらしいのです。なんとももったいない話。格安中古車だったとはいえ、せっかくなんだからもっと乗りこなしてやればいいのに、というのが私のような昭和世代の心情だと思います‥‥
しかし電気系統に問題があり、事あるごとに電源が落ち、ナビが初期設定に戻ることもしばしば。酷い時にはエンジンがかからないなんてこともあったので、買い替えは正解だったかも。
娘に付き添って中古車店に行き、購入を決断、一週間後に納車。今所有しているクルマはガソリンが満タンなので、不具合を上手く操りつつ、空に近い状態までもっていかなければなりません、いわば乗り放題状態。
最後の最後であのトラブル
遠方の超大型ホームセンターにDIY材料を買い出しに行こうとか、妻の古い天体望遠鏡を持ち込み査定してもらいに行こうという予定を立てていたのです、ところが‥‥まさかのパンク!
あと一週間の命のクルマなので、ちゃんと修理に出して大枚はたくのもバカらしいですし、とりあえず応急処置しておけばいいかと考え、パンク修理剤を購入、修理を試みました。

パンク穴をみつけ、釘などが刺さっていないかを確認、空気入れノズルにパンク修理剤を繋ぎ、いざ修理剤注入。みるみるタイヤが膨らんでいきます。こんな小さなボンベ一つで車体が持ち上がっていくことに感動すら覚えました。
説明書きの通り、前後に車を動かし修理剤がタイヤの中の隅々までいきわたるようにしました。パンク修理ってこんなに簡単なんだ‥‥などと安堵しているのもつかの間、パンク穴から白い泡が噴きだしてきます、どうやら穴が大きすぎて注入材では塞ぎ切れなかった様子。
まさかの失敗‥‥経験値だけは得た
このまま手をこまねいてタイヤが萎んでいくのを見ているわけにもいきません。とっさに思いついたのが自転車のパンク修理の際に使うゴム糊とパッチ、自転車タイヤのパンク修理の要領で、パンク穴の周囲をサンドペーパーで研磨し、ゴム糊を塗り、乾いてからパッチを貼り金槌で叩いて圧着させました。

どんなもんだい!…などと悦に入っていたのですが、しばらくして様子を見るとタイヤがヘコんできています。慌てて自転車用の空気入れで空気を入れてやったのですが、パッチが空気の圧で膨らんでくる始末(赤矢印部分・分かりにくいですが膨らんでいます)
こんな状態で走らせても数メートルでバーストしてしまうことでしょう、今回の修理は完全に失敗に終わりました。
後から考えれば、急遽JAFに入会し、スペアタイヤを無料で借り付け替えて、下取りしてくれる中古車店まで運ぶという手段もあったわけですが、それは結果論。このパンク穴が修理剤では塞ぎ切れない大きさだったなんて思いも寄らなかったわけで、次回からはこの失敗を糧に最良の手段を判断できると信じます。いい経験値を得たと前向きに考えましょう。
スープ発酵に新たな情報
予定が狂わされDIY作業がままならなかった一週間‥‥その代わりというわけでもないのですが、豚骨スープ仕込みに没頭していました(「九州ラーメンはレトロどんぶりで食べてこそ」参照)

豚骨スープを煮だした方ならお分かりだと思うんですが、豚骨スープは白濁(乳化・水分と脂が均一に交じり合い白く濁る事)しても、豚独特の匂いこそすれ本場豚骨ラーメンの匂いには至らないのです。あの臭いは発酵ではないか?と仮説を立てていたところに、同じような臭い豚骨スープを作りたいという方を発見しました「クサイ豚骨を作りたい!」
豚骨スープの臭いの元は発酵によるもの「枯草菌」の仕業であるとして、偶然ではなく、臭いを人為的に作り出そうとしておられます。
人はなぜわざわざ臭いものを求めてしまうのでしょうか?この臭みは「発酵」から生じるもの、発酵=旨味だったりするわけですね。ほら発酵調味料とかあるじゃないですか?風味と共に発酵から独特の複雑な旨味がラーメンに加わるのです。
我流は失敗の連続
私も枯草菌による発酵を試みました。枯草菌は自然界の土壌や植物に普遍的に存在するとあったので、家屋解体で生じた古い材木を切ってよく洗い、スープを煮だす時に鍋に入れ一緒に煮込んでみたのです‥‥発酵は確認されませんでした。
茹で豚を作った際、茹で汁を放置させたところ、豚骨スープに似た臭いになっていたので「枯草菌来た!」とばかり、別鍋にて作っておいた白濁した豚骨スープにそれを入れ、90度の温度で保温しておいたのですが、これも発酵には至りませんでした。
思い悩んだ折、続編動画を拝聴したところ、豚骨スープの発酵は枯草菌ではなく、枯草菌に似た成分が含まれる「骨粉」の蓄積が発酵したものであるという研究結果が‥‥「クサイ豚骨を作りたい!Part.18」
骨粉とは?本場豚骨ラーメンのスープを飲みほした際、どんぶりの底に溜まっているザラザラとした砂のような物体、骨がグツグツと煮込まれて砕け、粉になったものとされているようですが、実際には骨が砕けるなんて極微量で、骨の中にある骨髄が正体なのでは?と仮説を立てました。
骨の中に潜在的な発酵能力を感じた!

そこで煮込んだ骨をのこぎりで断ち切り、中の骨髄をほじくり出し、スープの中に入れてやりました、その時 髄が抜かれた骨にほんの一瞬ですが、あのかぐわしい本場九州の豚骨ラーメンと同じ臭いを嗅ぎ取ったのです!仮説が正しかったかと微かな希望が湧いてきました。

このスープを取っておいて、今後新しい骨を継ぎ足し煮込んでこの骨粉=骨髄を蓄積させ、発酵するのを待ちます。いずれ母を看取り佐賀を後にした時、千葉の本宅で‥‥しかも家庭で本格豚骨ラーメンを食べられるのを夢見て実験・研究を重ねていくつもりです。
この記事へのコメントはありません。