ハモニカーボ4mm厚で部屋を仕切ってみました。
目次
・開放的な間取りが裏目に出た!
・介護終了で帰還した時を見据えて…
・爆音から身を守る?
・娘の祝いでハモニカーボを発見!
・節約は作業量に見合ったか?
開放的な間取りが裏目に出た!
我が家は開放的な間取りが魅力の家です。
一階と二階は吹き抜けだし、孤立し仕切られた部屋はトイレと風呂以外は娘の部屋しかありません。そこそこ仲の良い家族なので、それで特に支障は無かったのですが、困った事態が起きてしまいました。それは今年の初め、私が発病した時。
正月の二日目、ダラダラと酒を飲んでいたのですが、どうも美味しくない…喉に違和感を感じたと思ったら、たちまち体温が急上昇、身体もダルいので一階寝室にて養生することに。
しかしこの一階寝室も間取り上、ほとんど居間と一体化しているため隔離という所にまでは至らず、翌日には妻に感染させる事となってしまったのです。
この開放的な間取りが裏目に出たね、などと冗談めいていたら今度は娘にも感染…あいにく三人ともコロナでは無かったのですが、冗談じゃない、こういった時のために仕切りがあった方がいいのではないか?という案が浮上しました。
介護終了で帰還した時を見据えて…
それともう二つ…以前にも書きましたが、私は物を作る仕事をしていて、どうしても部屋を散らかってしまうのです。削りカスが散らばるのはまだ良いとして、サンドペーパーで研磨した際の粉塵対策が大きな課題。
以前住んでいた旧宅では、私の作業場は二階の奥、ほとんど離れと言える部屋にあったので問題ありませんでしたが、今は二階フロアの一画が作業場となっており、そこで粉塵を出そうものならたちまち家全体に拡散してしまいます。
これを防ぐためにもこの私の仕事スペースに仕切りがあった方が良いのではないかとの念がずっとありました。
爆音から身を守る?
残りひとつは防音を考えての事。妻と娘の共通の趣味は、「刀剣乱舞」なるイケメン男優が登場する活劇を観覧をする事なんですが、これの配信を舞台での臨場感に近づけるため、割と爆音で視聴するのですよ。
イマイチ興味が持てない私は、追いやられる様に別の区画で本を読んだりして過ごすのですが、この開放的な間取りのため、その音の臨場感からは逃げられなくなっているのです。
仕切られた部屋に籠る事により、少しでもその爆音から離れられないかと…そんな思惑の数々から二階フロア仕切り計画がスタートしました。
仕切ってはいても、陽光はそのまま取り入れたい…というわけで本当は飾りガラスにより仕切る事を考えていたのです。しかし地震があった時に割れたガラスが飛び散って家中にばらまかれることになるのでは?…とは妻の懸念。
一階と二階が吹き抜けになっていなければそうはならないはずで、ここでも開放的な間取りが裏目に出ました。これが解決されない限り仕切り計画は頓挫です、解決策の無いまま月日が流れていきました。
娘の祝いでハモニカーボを発見!
ところが最近になって、娘が就職の内定を頂き、祝いのため近所の鮨店にて行った時の事です。ここは最近になってリニューアルオープンした木材による内装の店舗なんですが、ここで内扉にこの「ハモニカーボ」を使っていたのですね。
ハモニカーボとは透明のポリカーボネイト樹脂を使った素材、波型の樹脂を板状の樹脂で挟み込んだ中空構造で、ガラスの200倍の耐衝撃強度、軽さ、断熱性、そして紫外線遮断などが売りの素材です。
木材による渋い和風内装の店舗にガラスじゃない素材を使っていてもおかしく無いんだ…と目から鱗の落ちる思い、このハモニカーボを使う事にしました、娘に感謝?です。
仕切る個所の寸法を計測すると、合計で4枚のハモニカーボが必要であることが分かりました。一枚2500円程ですから4枚では10000円になります。飾りガラスは下手すると1枚でこの値段するかもしれないので、随分節約したことになります、有難いですね。
ハモニカーボは3ミリ厚と4ミリ厚があるのですが、防音を考えると少しでも厚い方が良いと考え、4ミリ厚にしました、しかしこの選択が後になって苦戦を強いられる事になろうとは……
ハモニカーボをはめ込んでいく木枠を組むことから始めます。一番の難関が最初に登場しました。このフロアの一画は天井が斜めになっているのです。この傾斜を相和させる上窓枠の加工を施します。いろいろと考えあぐねましたが、もっとも楽だと思われる方法にたどりつきました。
二本の木材を組み合わせ、極力斜めに削る部分を少なくする…これなら幅60ミリの無垢の木材を斜めに削り込んでいく正攻法よりはるかに楽なはずです。
ここを起点に窓枠を構築していきます。この仕切りは上部の明り取り窓と下部の引き戸が基本構造なので、まずは上部の明り取り窓部分から。
ハモニカーボを無駄なく利用するため、販売されている状態の幅910ミリに合わせました、それを4枚で覆います。これをはめる木枠を組み、押さえ木枠というべきもので挟み込んでいきました。
この押さえ木枠、10×10ミリの角材が必要なのですが、これを必要な分購入するとなると結構バカにならない出費になります。そこで新居完成時に残され、置いて行ってもらった木材ストックの中から20×20ミリの角材を選び4分割させています。
節約は作業量に見合ったか?
丸鋸でおこなったのですが…これがどうにも難しい!ガイドを作ったりしていろいろ試してみたのですが、まっすぐには進んでくれないのです。
最後の最後までうまくいく事はありませんでしたが、結局鉛筆で引いた切り取り線の上を、回転する鋸の刃から脱線しない様、目を離さないで切り進めていくのが一番なようです。
カンナで申し訳程度には整えたり試みましたが、上部で目に付きにくいところでもあるし、多少不揃いでも良しとしました。この節約は作業量に全く見合いませんでしたよ。これをはめるハモニカーボの裏表両面から打ち付け、固定していきました。
まず裏面に位置する箇所に押さえ木枠を打ち付け、ハモニカーボを取り付けた後抑え込むように押さえ木枠を取り付けます。
これで上部の明り取り窓は完成、次にメインのハモニカーボを使った引き戸、そして壁を作っていきます。
この記事へのコメントはありません。