木造一戸建ての屋根と言えば瓦葺きが日本の住宅の基本でしたが、ログハウスの屋根はどのような仕様になっているのでしょうか?
目次
・「本瓦」の重量に恐れおののいていた…
・あの危険物質が屋根材の耐久性を保っていた!
・噂の新建材で生まれ変わるか?
・実はいことずくめの屋根材が使われていた!!
「本瓦」の重量に恐れおののいていた…
以前屋根の葺き替えのセールスが来られた折、現状の我が家の屋根問題を色々と指摘されました。
棟瓦(瓦の頂上の一直線部分)が波打っているので瓦がずれている可能性がある、雨漏りが起こるようになると、家屋自体も傷むので早く直した方がいい…いやごもっともと言うか、すでに雨漏りは始まっていたので何とかしたいとは思っていたんですよね。だた、普通に直す以前の問題に心悩ませていたのです。
この旧宅はいわゆる「本瓦」でとにかく重い、築40年を過ぎた家屋にはこの重量は負担になります。地震が起きた時、この重量が引き金で倒壊することも考えられます。少しでもこの負担を無くすため軽量瓦に葺き替えたいと考えていましたので、そのあたりの説明を求めてみました。
あの危険物質が屋根材の耐久性を保っていた!
すると軽量瓦もそんなに極端に軽くなるわけでは無いので、地震が起きた時の負担軽減にはならないでしょうとの回答。ではどうすればいいのでしょうか?スレート葺きにするとか?と尋ねるとスレートはアスベストが入っていますから耐久性があるんですよ、今はアスベスト使用が禁止されているので、長持ちするスレートはありませんねとの事。
ここであの危険物質「アスベスト」というキーワードが出てくるとは!意外な回答に驚きました。
うわさの新建材で生まれ変わるか?
では御社ではどのような葺き替えを勧められているのですか?と聞くと、わが社ではガルバリウム鋼板をお勧めしています。これは劣化しにくく軽量で、家屋への重量負担は瓦の1/6程度で済みますよ…この1/6に軽量というのにグッと心つかまれたわけですね。
「ガルバリウム鋼板」といえば、最近いろんなところで使われている新建材じゃないですか、「渡辺篤史の建てもの探訪」が好きでよく観ているのですが、このガルバリウム鋼板で外壁を囲んだ家も良く見られます。
しかし、あの厚い瓦とそんな薄っぺらい鋼板とでは断熱性能が違いすぎるんじゃないですか?との問いに対する答え。わが社のガルバリウム合板屋根材は断熱材を包み込んでいる構造です、これで瓦と同様の断熱性能を発揮出来ますよと自信満々。
結局この業者との縁は無かったのですが、それからずっと屋根の素材を気になっていましたので、BESSさんで家を建てると決まった時も、どのような素材を使っているのか真っ先に聞いてみました。
実はいいことずくめの屋根材が使われていた!!
BESSの家の屋根は基本「ストーンチップ鋼板」というものを使っているとの事、このストーンチップ鋼板というのは、ガルバリウム鋼板の表面に天然石を吹き付けてある屋根材です。
聞いてみると耐久性、耐食性がある上、金属性の屋根材の欠点である雨音が気になりません、それは天然石吹き付けの表面が音を吸収し拡散させる効果があるからなんだとか…
それに表面のざらつきで、積もった雪が滑り落ちないので、雪止めを付け必要が無いとの事。ここ千葉県でも積もった雪の滑る落ちるのには困らされましたから、これも有難いですね。
良いことずくめじゃないですか!…ただこれだと先述の業者の話「ガルバリウム鋼板で断熱材を包む」という仕様とは断熱性で劣るのでは?これも後に納得できる構造なのが分かりました!
それは次回にて…
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