ログハウスも木造住宅も基礎は同じ構造をしているのを見る事が出来ました。
目次
・初めて見た!プレ浄化槽取り付け
・強面大将に恐る恐る説明を聞く…
・私は見た!手抜き工事の一部始終を!!
・最悪のコンディションでコンクリ打ちは始まった
初めて見た!プレ浄化槽取り付け
前の現場が押しているからと延期されていた新築工事ですが、いよいよ着工が始まりました
早速基礎打ち?と思っていたのですが、その前におこなわれたのは意外なものの取付でした。
この地区は下水道が整っておらず「浄化槽」を設置することが義務づけられています。当然この新築物件にも浄化槽を取り付けなければなりません。まず最初に手を付けられたのがこの浄化槽タンクの取付けでした。
今まで他人様の建設現場を観察していて、浄化槽は家が建ってからの最後の工程で埋められていましたので、このように最初に取り付けられたのは初めて見ました。お隣さんも同じ事を感じられていたようで、隣から様子を見ながら、いきなりパワーショベルで深い穴が掘られユニットが埋められているのを「核シェルターでも装備するのか思った」との事。
浄化槽の設置が完了し、改めて基礎工事に入ります。
強面大将に恐る恐る説明を聞く…
基礎は平地を浅く掘り下げ、砂利を敷き詰めるところから始まりますが、事前の地質調査で一部軟弱なところがあったらしいのです。その部分には深く穴を掘り、大量の砂利を入れていました。これを「杭基礎」といい、家が建った時に地面に対して均等に重負担がかかるようにするらしいです。それを知ったのは、現場に差し入れを持って挨拶に行った時でした。
「大将」と呼びたくなるような、現場一筋というのが顔に表れている、険しい顔つきの責任者の方によろしくお願いしますと丁重に挨拶し、親しくなりこの事を聞くのが出来たのです。
砂利を敷き、防湿シートを貼り、工事の方の作業をしやすくする足場固めのための「捨コンクリート」が流されました。
その後、鉄筋を組み込みコンクリートを強化させる「配筋」が施されます。職人さんが鉄筋を組み、結束線で丁寧に固定されていましたよ。
そして基礎の型枠組みを経てコンクリ打ちの日を待ちます。
私は見た!手抜き工事の一部始終を!!
この型枠組み・配筋の手順を身近で見るのが念願でしたから、その様の一部始終が観察できて良かったです…というのも、近所で建売の新築物件がたて続けに建てられていて、通る度にその工程を見ていたのですが、ある時数日前に流し固めたはずの玄関のセメントを崩しているんですよ。
不思議に思っていると、崩し終わった後に配筋がおこなわれ、改めてセメントが流されたんです。きっと業者が手を抜いて鉄筋抜きで施工し、何らかの形でそれがバレ、やり直しを余儀なくされたのに違いありません。
玄関ポーチだったからやり直しが出来たものの、基礎部分なんて数十年後家を取り壊す時まで分からないでしょうから、次の解体まで真相を知るのは不可能と言っても良いでしょう。信用していないわけではありませんでしたが、ウチはその行程を直に確認できた事で安心できました。
ここまでの行程は、今まで見てきた在来住宅と変わりはありませんでした。ログハウスは土台というものが無く、基礎に接する箇所が在来住宅と違うため、どのように違った工法が見られるのかを楽しみにしていたんですがね。
最悪のコンディションでコンクリ打ちは始まった
さてコンクリ打ちの当日、天気は雨模様。昔は「コンクリ打ちの時に雨が降るとコンクリートがゆっくり固まるから強度が増す」なんて言われていた時期もあったようですが、今ではそんなことは非科学的で、雨が降らないのがベストだそうです。
しかし年末のこの時期、工事日程が詰まっているから日取りを変更できないと言われ、専門家の腕前に掛けるしかなくなりました。一日雨が降りしきる中工事はおこなわれました。私も何度か足を運んで様子を見ていましたが、雨の中現場の方は頑張って工事を続けられていました。
雨が小やみになったのは夕方頃、私も数度目かの足を運んで、あの強面の現場監督にお話を聞く事が出来ました。
「小降りになった時、いいタイミングで一気にコンクリを流し込めた。終わってすぐさま養生シートをかけ、雨を防ぐ事が出来た。いま上手く硬化出来てるからもう大丈夫だ!」破顔しながらお墨付きを頂きましたよ。ここまでしてくれるなんて…事前に挨拶に行ったのが良かったんですかなあ。心配して駆けつけてくれたBESSの担当者さんも安心顔でした。
コンクリートの硬化のピークが過ぎた後、あえて水を張り表面を均す「水養生」という作業があるのですが、それをトンボを使っておこないながら「コンクリと女の身体は撫でれば撫でる程良くなるんだ!」…いやそんなことをニコニコと大声で言われても…ご近所さんの目もありますし(笑)
雨の中のコンクリ打ちは何とか無事終えました。
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