実家在宅中でしかできない本職作業をおこないました。
目次
・本職仕事のシフト変更に苦労
・思う存分作れる環境が無くなる?
・歯垢ではない同名の物を作ってみた
・作るものは過去最大
・上手くいけば市販品の1/10?
・こういった親孝行の形もある
本職仕事のシフト変更に苦労
シフトの変更はそう簡単ではありません。
母や伯母の体調が安定しているのと、娘の仕事事情により、本宅にて必要とされていることで、実家より本宅住まいに重点を置く決意している今日この頃ではありますが(「大作の下準備をしてみた」参照)問題なのは本職作業なのです。
本宅住まいではDIY中心の生活です。家を新築した際、設備・調度品そして外溝を自力でおこなうことを決意、しかし二重生活のため順調に進まず、帰省の際コツコツとおこなってきました。本宅在住の時はほぼ家の整えのために従事していたといっても過言ではありません。
一方実家生活の時には、認知症の母の介護をしつつ‥‥とはいっても要介護1の段階のため、それ程大変でもないのです。伯母の面倒も受け持っているのですが、こちらも施設がしっかり看てくれるのでそんなに手がかからない。だから本職作業に重点を置けたのですね。
思う存分作れる環境が無くなる?
とにかく私の仕事というのは、時間はあればあるほど良く、凝ったものが作られるのです。受注を受けた仕事で締め切りがある時には、他人様が見てもおかしくない程度の完成度で制限時間内に作りあげたりするのですが、制限がなかったらいくらでも手がかけてしまう「永遠に完成しないディズニーランド」状態。
実家生活時間は仕事をおこなうにはうってつけ、だから本宅生活に重点を置くシフト変更しなければならないとなると、いろいろとクリアするべき問題が出てきます。

まずは作業環境、実家のそれは物を作るのに適しています。二階納戸が作業場のため、生活の中心地点であるリビングからは遠く離れていて、周りを気にせず思う存分作業に没頭できるのです。多少の騒音、加工過程における削りカス・粉塵からも距離が置けるのですね、これは何より有難い。

これが本宅だとそうはいかない。基本仕切りがなく、家中筒抜けなので、騒音は出せない、作業ゴミは家中にばらまかれてしまいます。本職作業が本宅に移ってしまうと、これら問題の対策を前倒ししないといけないのです。
歯垢ではない同名の物を作ってみた
また実家での設備品であるライトや資料固定台も、早々に移すべきなのか?といった問題も浮上し始めています。


それらの結論までにはまだ間があるとして、今はとりあえず実家でしかできない作業を片付けます。実家でないとできない事、それは豊富にある工具類を使った作業。今回作ったのは「プラーク」
プラークといっても歯垢ことではないですよ(笑)造形界隈でプラークと言ったら作品を飾る台、デコパージュと同等の物、あるいは似たものと考えて頂くとわかりやすいです。
作るものは過去最大
「造形作品はただつくりっぱなしで披露するのではなく、付加価値が付くようなちゃんとした台座に乗せ、特別なものに見せる演出力も大事だ」と昔言われたことがあって、それから台座には手をかけてきたんですよね。
いわば出来上がった料理を豪華な皿に盛ると尚更ご馳走に見える。ほら、絵画でも額に入れると特別に思えるじゃないですか?
プラークは販売されています。しかし飾り縁のパターンが気に入らなかったり、大きさが気に入らなかったりするんです。市販品には大きさの制限があり、それに合わせて作品造りをしていると、抑圧されたこじんまりとしたものになりがちです。
想像力の限り作品を作りあげ、それに合わせて自在の大きさ・形にプラークを作るというのは憧れだったりしたわけですね。そこでプラークを作ってみることに。作品を五年越しで完成させ、それを飾るプラークは横70センチ・縦48センチという大物になってしまいました。過去最大級です。
上手くいけば市販品の1/10?
大物は市販品ではなかなかない、あっても高価‥‥そこで作ることにしたわけです。買ってきたのは杉集成材、2000円くらいです。完成品プラークでこの大きさなら万は超えるでしょう。特注ならさらに高価に‥‥

高さがちょっと足りなかったので、切り落としたパーツを継ぎ足すように接着します。木目の方向が違いますが、目立たない位置である事、濃い色のニスで仕上げるため分からなくなるのを見越しました。

プリントアウトで打ち出した実寸の楕円をあてがい、あたりを付けます。

ジグソーで大まかに楕円を切り抜きました。
ガタガタの断面をカンナで整えていきます。このカンナも父が残した特殊形状カンナ、するすると削れます、有難い。

最終仕上げとしてベルトサンダーで研磨したいところですが、無いので普通のグラインダーのカバーを外し、研磨していきました。強く押し当てると止まってしまうので、慌てずゆっくり押し当てて削っていきます。プロフェッショナルからお目玉喰らいそう‥‥

こういった親孝行の形もある
さて、飾り縁を彫るためトリマーの出番です。トリマーとは木材のホゾや、飾り縁を高速回転で削っていく電動工具、今回初めて使いました。

昔はプラークは父に発注していて、これを使って作ってくれてました。しかし生前、老いで大工作業が出来なくなった折、このトリマーを譲ってくれたのです。
その時、使い方を伝授すると言い出しましたが、ネットで調べるからいいよ、とはねつけたのです。その塩対応にあまりにも寂しそうな顔をするものですから、せっかくだから教えてもらおうかな?と言い直したところ、嬉々として教えてくれました。
中でも印象的な文言が「普通の電動工具より高速回転だから十分気を付けろ、触れたら指なんかスッ飛ばされるぞ」という文言、指をスッ飛ばされた者のいう言葉には重みがあります‥‥

試し削りをおこなった後、十分気を付け本番開始、途中止めることなく一気に一周させ、思ったより上手くいきました。はじめてにしてはまずまずの出来ではないかと思っております「じいちゃん(父の呼び名、娘の呼び方に準じている)やったよ!」
ちゃんと聞かずじまいという親不孝をしていたら後悔していたかもしれません、こういった親孝行の形もアリですね。これをサンドペーパーで整えてニスを塗って仕上げてやります。


自分で自在にプラークを作るという技術を習得しました。私も老い先短いのに、この先思う存分作品とプラークが作れる新境地が広がってしまって困惑しております(笑)
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