実家に戻った早々問題が‥‥正確に言うと実家に戻る一日前に発生しました。
目次
・電話の内容は大事(おおごと)だった!
・典型アルツハイマー型認知症状で納得?
・商売の基本は誠意ある対応だと思う
・弘法様ではないので道具を選ぶ
・熱処理不安は無知で払拭
・ハサミ砥ぎリベンジは叶ったか?
電話の内容は大事(おおごと)だった!
スマホの着信音が鳴り響きます。
応答すると実家のお隣さん。「あんたの母さんが、おいの香典持ってきんさったばい(あなたのお母さんがおれの香典を持ってこられましたよ)」
え!?事情をくわしく聞いてみると、母がお隣のご主人を亡くなられたと思い込み、香典をもって挨拶に行ったそう‥‥もちろんそんな事実は無く「おいも生きてるうちに香典もらうとは思わんやった!ハハハ」と笑っておられまして、実家に戻るとすぐ千葉土産をもって詫びにお伺いしました。
典型アルツハイマー型認知症状で納得?
その後の定期受診の際、主治医の先生にこの事の報告をしたのですが「アルツハイマー型認知症患者は妄想が膨らむ傾向がある」との説明で納得。例としてお金が見当たらない時、人に盗られたと妄想するのを挙げられたのです。
母の場合、電話の最中プツリと切れ(これは母が子機の充電を怠っていたのが原因)不安が湧いていた直後、すぐ近所に救急車が止って不安が爆発、お隣のご主人が亡くなったと妄想が暴走した模様。
有難い事にお隣のご主人は嫌な顔もせず、そうした母を気遣いなだめてウチに送り届け、私に連絡を取ろうとしてくださったようです。しかし実家の電話機の本機は調子悪く使えません、先述の様に子機は電池切れで使えない状態。私の携帯番号を調べて、自分の携帯から連絡を下さりました。
電話機の本機が使えないのを母に分からせるため、また今回のような状況の際、第三者に知らしめるためにこのような紙を貼ることに‥‥いやいやご迷惑をおかけしました。こうしたご近所さん、デイサービススタッフの皆様やヘルパーさんのお力で、なんとか二重生活を続けて行けそうです。
商売の基本は誠意ある対応だと思う
さて今回実家滞在は2週間。この短い時間で色々と年末年始を迎える準備をしなければいけません。部屋の大掃除はもちろんの事、庭木の剪定、窓拭きを予定に入れています。
この庭木の選定、本当はプロの業者に頼む予定だったのです。年末ギリギリにお願いすると予約が立て込み、希望の日に来てもらえない事があったものですから、10月の初旬、早めに予約の電話を入れました。担当者から折り返し電話させますとの事でしたが二週間待っても電話が無い。
業を煮やしてこちらから電話すると「複数日程を希望される場合、直前でないと決められないものですから」との返答。は?複数日程とは解せない、御社の都合を鑑みて第一から第三希望日を提示したつもりなんですけど?と返すも、要領を得ない言い訳。
思惑のすれ違いがあったかもしれません、しかしそれを最初に確認するのがプロの仕事ってもんでは?一昨年前にも予約を忘れられていた前科があったものですから、見限ってキャンセル。
弘法様ではないので道具を選ぶ
それなりに立派な庭なので、きちんと専門家の手によって手入れした方がいいに決まっています。本宅では雑木が占めていて、さほど見栄えに気を付けなくてもいいのですが、実家のは松だのつつじだの形よく整える必要があります。
しかしいずれは売却する予定なので、見苦しくない程度に整えときゃいいかと割り切り、自分で剪定をおこなうことにしました。
「弘法筆を選ばず」‥‥名人は道具を選ばないようですが、私は素人なので道具を選びます。ウチにある道具は剪定鋏が一丁、結構広い庭をこれだけで剪定するとなると私には無理。
そこで父の道具箱を探すと枝切鋏が見つかりました、刃渡りが長いので、バッサバサ刈込できそうです。しかしごらんのとおり錆びだらけ、切れ味悪そうなので砥ぎから始めることに。
熱処理不安は無知で払拭
分解できるタイプだったのが幸い、片刃ずつ研いでいきます。いざ作業にかかると研ぎ面が丸くカーブしている事に気付きます。
鋏にも当てはまるかは知りませんが、刃は鋭角な方が切れるはず。このままだと鈍角なのでカーブ面を真っすぐに鋭角に研ぐ事にします‥‥開始早々後悔しました(笑)これは手強い。
※刃面がカーブを帯びた「ハマグリ刃」というものもあると後で知りました。
これだけの刃渡りのものがそう簡単に砥げるわけはないのです。そこでグラインダーの出番。
熱処理の基本には「焼入れ」「焼もどし」「焼なまし」「焼ならし」とありまして、グラインダーによる摩擦熱で刃の性質が変わるのかもしれません。素人ゆえの浅はかさで敢行する事に。
しかし思い付きでキレイに真っすぐに研磨できるほど甘くはありませんでした。このボコボコの表面は結局砥ぎ石を使った砥ぎで仕上げます。
意外な戦力になってくれたのが、この砥石のかけら‥‥いやこれが砥石であるのかどうかも分かりません、父が使っていた砥ぎ場で見つけたので恐らく荒めの研ぎ石なのでしょう。こちらを刃に当て擦りつける事でボコボコだった表面があっという間にきれいになってくれました。
ハサミ砥ぎリベンジは叶ったか?
ハサミ砥ぎには苦い思い出があります。何も知らず刃の裏面の真っ平部分「裏押し」に角度を付けて砥いでしまったため、全く切れなくなり、廃棄せざるを得なくなったのです。今回はそのような事の無い様、裏面の処理には気を使いました、というかほとんど手を付けていません。
表面は荒砥石→中砥石で仕上げて出来上がり。砥ぐ前の切れ味がどのくらいだったのかは分かりませんが、かなりスムーズに切る事が出来るようになった様子。とりあえずつつじの枝を刈り込んでみました。
実家滞在前半は雨天に祟られ、作業が思うように進みませんでした。本来なら前半で終わらせ、切り落とした枝等を乾燥させて嵩(かさ)を減らしてゴミに出す予定だったのですが、間に合うのか?
さらに松が高くそびえており、これを刈り込むという難関を乗り越えなければいけないのです。どうなりますことやら‥‥
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