我が家の序列の高低は「段位」が示しているようです。
目次
・体験教室は妻だけがハマった
・弓道は心を鍛える武道…らしい
・娘の変化に驚いた
・明け方の暗がりにバイクを走らせた
・「悔いなし!」の言葉に涙した
・序列の高低は段位で決まる?
・きっかけは腹いせだった?
体験教室は妻だけがハマった
妻は弓道4段です。
もう17年ほど前でしょうか、公民館で市が主催の無料弓道体験というイベントがありました。これは面白そうと!家族三人で参加したのです。
お察し頂けると思いますが、素人がいきなり射ってもそう中る(あたる)ものではありません。まあこんなものか‥‥私と幼かった娘は腑に落ちたんですけど、そうじゃない人がいました、それが妻です。
弓道は心を鍛える武道…らしい
どうにも納得いかない妻は、沸々と弓道に対する興味が湧いてきた模様。体験教室の後、その公民館でおこなわれている弓道サークルに入会することになりました。
最初は端にも棒にもかからなかった様。弓道は精神面が大きく作用するもの、精神力が正しい姿勢を導き、その正しい姿勢によって的に中てる事が出来る‥‥強い心を鍛えるのが弓道の根幹らしいのです。
そんな訳で小手先の技術よりも精神面の充実を意識していき、少しずつ上達させてきました‥‥そうなるともう弓道の虜、基本は土曜日の午後におこなわれるサークルですが、平日の夜にも有志により道場解放されていて、週二回せっせと通い、着実に実力を上げ段位を取得していく事に。
ただ4段の壁はかなり高かったらしいです。実際なかなか取れる段位ではないらしく、妻も数回試験を受け、4回目かでやっと合格できたと記憶しています。今後、指導者の資格取得も夢ではないところでしたが、肩の痛みやコロナ禍の影響で練習制限もあったため、高みを目指すのは現在停滞気味。
娘の変化に驚いた
娘は弓道二段です。
母の影響を受け、弓道に興味を示し始めたのが中学3年生の頃(袴姿のカッコよさに憧れたというのもある)高校受験校の選定基準は弓道部がある事。それに絞って受験し見事希望が叶いました。迷わず弓道部に入り、指導力に定評のある顧問教師の元で練習を重ねました。
放課後の練習はもとより、朝練・昼練・通常練習の後居残り練習、しかも土日も休みなくという打ち込みぶり。中学の時は一応美術部だったのですが、幽霊部員でほとんど参加していなかったものですから、同じ調子でどうせ続かないだろう、と見くびっていたのでこの変化に驚いたものです。
明け方の暗がりにバイクを走らせた
ささやかながら私も支援しました。朝練のため6時には家を出ていくので、毎朝5時には起床して弁当作り。夜は20時に帰宅、それにあわせて夕飯を整えるなど‥‥こんな事もありましたっけ。夏休みに入り、校内で合宿していた時に連絡を受けました。
娘「疲労とストレスで口内炎が出来た。痛くてたまらんからケナログとチョコラBB持ってきて!」
私「いいよ。で、いつ頃届ければいい?」
娘「親に会ってるとこ仲間に見られるの恥ずかしいから練習前に」
私「オッケ‥‥おっと!練習始まるの朝4時とか言ってたよね?その前に届けろと!?」
娘「お願いっ!!」
‥‥届けましたとも。朝の3時半にバイクに乗って10キロほど離れた学校へ。夏の明け方のドライブはなかなか楽しかったですけどね。
※ケナログ(口腔用軟膏)チョコラBB(活性型ビタミンB2配合の粘膜回復剤)
「悔いなし!」の言葉に涙した
娘の頑張りは顧問の先生からも認められ、試合にも出してもらえるように。最初の頃はこっそり見に行って、その結果にガッカリなんてこともあったのですが、場数を重ねどんどん成績が良くなってきました。昇段試験も順調で、高校生では結構上位の2段まで上り詰めたのです。そしてついに引退試合‥‥
この大会で優勝すれば国体の千葉県代表に選ばれます。試合場の周りにはすでにたくさんの観客がおり近づけません。遠巻きにしか試合は見えないのですが、不思議なもので顔かたちははっきり見えなくても娘だと分かるものなんですね。ドキドキしながら試合を観戦していました。
試合は1回で4射の弓を引き、それが3巡されます。的に中ると「よしっ!」という歓声が上がり、4射とも命中させると「皆中」といって観客から拍手がもらえるのですが、娘は合計12射中11射命中、脅威の命中率91.6%!
私も観客に交じって11回の「よしっ!」を叫びましたし、3回の拍手を送りました、誇らしかったですね。
そんな好成績だったにもかかわらず、これが団体戦で他の部員が不調のため、わずか2射差で優勝を逃しまったのです。
試合終了後に頼まれものを届けるため、控室に出向き娘に会ったのですが「やり切った!悔いなし!!」と汗びっしょりながら憑き物が落ちたようなさっぱりした笑顔で言われた時には、涙が出るほど感動‥‥親であることの喜びを味合わせてもらいました。
序列の高低は段位で決まる?
妻は4段、娘は2段、私は他の武道ですが初段‥‥これはそのまま我が家における序列を表してますね(笑)娘は弓道から身を退き、妻はコツコツと続けています。
妻は4段になった時、自分へのご褒美と結構高価な弓を購入したのですが、部屋の片隅に無造作に立てかけられています。そこで今回それを立てかける「弓立て」を作ってみました。
きっかけは腹いせだった?
強度が必要な個所には、無粋になりがちなネジで留めるのを避け、木工用ボンドで貼り付けた後、竹釘(竹ひご)を打ち込みました。
上部にも固定板として加工したものを取り付けました。
弓の横に立てかけておく、矢を支えるパーツも併設して作っています。
普通弓立ては床に直置きだったりするものですが、今回壁に取り付け、床面から少し浮かして取り付けています。
今までは掃除の時、これら弓道具類をいちいち移動させていたのですが結構面倒くさい、すぐ倒れたりしますしね。それをせずに済ませられ、手間を軽減できるようになりました。
妻への思いやりに見える弓立てですが、実は妻の大事な弓道具を掃除時の邪魔物扱いしてしてしまうという、いわば序列の高さに対する腹いせが生んだ代物だったりするのです(笑)
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