ハモニカーボ4mm厚で部屋を仕切ってみた②

ハモニカーボ4mm厚で部屋を仕切ってみました…3mm厚の方がよかったかな?

目次

・旧宅風呂場の引き戸の体験を生かす

・洋式かと思ったら和式に回帰

・ハモニカーボがはまらない!

・和式と洋式の融合?

・タイムリミットには間に合ったか?

旧宅風呂場の引き戸の体験を生かす


仕切った部屋の出入りをスムーズにするための扉を作ります。

今まで扉は何回か作った事があります。しかし集成材やベニヤを使った木の扉はあったものの、ガラス(今回は透明樹脂のハモニカーボですが)を組み込んで一から作るのは初めてなのです。

ガラス引き戸を改造をしたのは以前にありました、旧宅での事です。風呂場はガラスの引き戸で仕切られていました。このガラス戸、日本の昔からの方式で組まれたものだったのです。日本古来のガラス戸は、枠の角で組んである部分を外し、緩めてからガラスをはめたり外したりする方式になっています。

ガラスははめ込む部分に掘られた「ホゾ」にはめ込むのですが、これがガラスの重量でどんどん沈み込んでくるのですね。そして上の方は隙間が空いてきます、隙間が空いてくるという事はガラス自体もしっかり固定されていない訳です。

枠を釘やネジなどの固定器具なしで組むというのは素晴らしい技術ではありますが、経年劣化で枠自体もガタガタと緩んでくるんです。風呂場の湿気の多い環境だから、余計に劣化の進みが早かったのかもしれません。

固定の緩んだガラスは危うくグラグラと揺れていたので、ガムテープで留め応急処置をしていました。ところが、ついに開け閉めの際ガラスが外れました!幸い娘がとっさにハッシとガラスを受け止め、落ちて割れるのを防いだそうですが、その際少々手に怪我をしたようです。

これはイカン!と根本的な修理に乗り出すことになりました。洋式(家具などに付いているガラス戸の組み込み構造なので洋式と名称)のガラス取付方法を参考に改造する事に。

洋式かと思ったら和式に回帰


和式の外せる組み枠をネジで完全に固定、ガラスの受け部分を新設し、ガラスを乗せた後、留め枠で挟み込んでガラスを固定させるというやり方を施します。ガラスのガタつきは完全に無くなり、安心な開閉が蘇りましたよ。

技術を持たない私は日本式など無理、この旧宅のガラス戸のような洋式のやり方で戸を作るつもりでしたが、思いがけぬ事情で日本式で組むこととなりました。

こちらは家の内側に貼られている化粧板、こんな具合に組まれ、壁面に貼られているのですが、

横から見ると…

ホゾ部分がハモニカーボをはめ込むのにちょうどいいのでは?と気付き…

それを実行する事としたのです。ハモニカーボがホゾにはまる事を確認しました…しかし確かめたのはあくまでも一部であって、全体をはめるとなるとまた事情が違ってくるを、のちになって痛いほど思い知ることになるのですね…

ハモニカーボがはまらない!


木枠を組んでいきます、下部には「戸車」をはめ込むため、ノミで戸車を収納する空間を掘っていきました。

この化粧板、戸車の幅と同じ厚さのため、5.5mm幅のベニヤ板で裏打ちしてやります。このベニヤの方にも空間を掘っています。

化粧板とベニヤを重ねた時、戸車がピッタリ収まった時は一寸感動でしたね、化粧板側とベニヤ側の堀穴の深さの調節に苦労したのでね。

戸車を取り付け、枠を仮組。

いよいよハモニカーボを組み込もうとしたら‥‥ホゾに入らない?

何度やっても入らない、ハモニカーボの厚さとホゾの幅とが余りにもピッタリなため、一部ははめ込めても全部は無理だったのですよ、頭の中が真っ白になりました。これが3mm厚のハモニカーボなら問題無かったのでしょうが、かといってこれから返品交換することは出来ないし‥‥

悶々としながら寝床に着き枠を作り直そうかとも考えていると…ハッ!思いつきました!!ハモニカーボの厚さを変えることが出来ないのなら、ホゾの幅を広げればいいんです!朝になるのを待ちわびて、早速試しました。板にサンドペーパーを挟み、ホゾの内部をヤスってやります。

程よくホゾ幅が拡張され、全部分がすんなり収まるようになりました。枠の作り直しが回避されたと思うと心底ホッとしましたね。

和式と洋式の融合?


しかし枠にハモニカーボをはめ込む苦労はこれに終わりません。二辺を入れ終わり、もう二辺を入れようとすると先程の二辺が外れる、といった様にあちらを立てればこちらが立たずのイタチごっこ。面倒でもはめた傍から養生テープで留めて何とかしましたが、もっと早く気付け!って話ですよね‥‥

やっとの思いで組み上げ、二度と外してなるものかと速攻でネジ止めしました。このネジ止めというのは洋式の手法で、この戸は和式と洋式の融合なるのでは!?…しっかりと固定器具無しで留めるような技術を持ち合わせていないのが新たな手法を生みました。

タイムリミットには間に合ったか?


透明樹脂ではない仕切り個所もあります。後に作業机を作る都合で化粧板を使った壁を作り、固定させました。

仕切り完成です。

保護フィルムを剥がしました。

引き戸以外のところは順調に進んだ様に書いてきましたが、実は時間との戦いでした。佐賀の実家に帰る期限が迫っていたので…これを書いているのは秋口で、すっかり涼しくなっているのですが、この作業をおこなっていた9月末はまだまだ夏の暑さが収まらず、汗みどろで毎日格闘していたのが思い出されます。

扉に付ける埋め込み式の取っ手の取付が遂に間に合わず、次回本宅帰省まで後回しになってしまいました。

最近こういうやり残しが多く、次回の帰省の時忘れてしまっているパターンが多発しているのですが、果たして次回まで覚えてられるかな?

ハモニカーボ4mm厚で部屋を仕切ってみた①

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プロフィール

中古民家住宅・新築住宅・中古物件の売却等一戸建て住宅の色々なシーンに携わってきた知識をアウトプットします、いわば「素人目線で一戸建て住宅を語るプロ?」

耐震補強工事においても詳しいです

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