キッチンの上段棚はなにかと使い辛いですね、もし上げ下ろしできるようになったら使い勝手が良くなると思いませんか?
目次
・出会いは20年程前…
・実行まで12年…満を持して計画開始!
・学生時代の不勉強を悔やむ…
・動きに感動…少年の想い現実化!
出会いは20年程前…
最初にそれに出会ったのは20年程前でしょうか?とあるホームセンターの家具売り場でした。
一角のキッチン棚売り場にそれはありました…それとは「昇降ラック」です。台所シンクの上に観音開きの棚がありました、開けると…なんだか普通の棚じゃないんですよ、内壁から棚板が離れているし得体のしれない手すりが横たわってるし…
説明書きの応じるままこの手すりを恐る恐る手前に引いてみました「!!」棚板部分がスルスル通りてくるではありませんか!やがて棚板部分は使いやすい位置で降下が止まりました。感心して眺めた後、軽い力を加えるだけでその棚板部分は上昇し元の位置に収まります。
観音戸を閉めればこの一連のスペクタクル(笑)は無かった事のようです。この「昇降ラック」にすっかり魅了されてしまいましたね。
だってもう少、年の空想を実体化したような産物ですよ?特撮ドラマで見る秘密兵器の動きです!こんなものが超現実空間の台所において存在を許されているのですから、興奮しないわけにはいきません。そしていつかは我が台所にも…漠然と誓いました。
実行まで12年…満を持して計画開始!
そこから12年間は賃貸住宅、勝手に改造することなど許されません。満を持して一戸建てを手に入れた時、そしてその上段の棚が使いにくいと判断された時「台所上段棚昇降ラック改造計画」は実行されました。
ちょうどこの計画が考案中の頃ですが、「ニトリ」の売り場、台所家具ブースで「昇降ラック」に再会したんです。それは最初にホームセンターで見たものよりシンプルな構造で感心しました…値段も高くない。
しかし…この昇降ラックは、収納するべき台所上段棚を合わせて購入する事が、前提条件になっていたんですね、単体では買えないわけです、それならば作ってしまおうと決意しました。
仕組みは理解しました、金属加工は私の技術では無理なので木材で再現することにします。
学生時代の不勉強を悔やむ…
スムーズな稼動を目指して、ベアリングを組み込んでみました。
ニトリ製品は奥行きが狭いのですが、ウチの上段棚は結構な奥行きがあるといった違いで、設計変更を余儀なくさせられました。奥に張り出した上段部分が昇降に支障を与えることが分かったのです。
そこで厚紙でこのパーツを模した型紙を切り抜きシュミレーションを繰り返しましたよ…このあたりの作業は、高校時代にしっかり工学系の勉強しておけば計算上でもっと簡単に割り出せたはずです、不勉強を悔やみましたね。
組み立ても試行錯誤を繰り返しました。手前に見える本体接続部分に、剥がした跡やネジ穴が複数見え、側面部分にも継いだ個所があるので、お察し頂けると思います。
こちらは裏側ですがスプリングが見えますか?このスプリングの復元力を利用し、僅かな力で元の位置に収納できるようにしています。
この昇降ラックを収納する観音開きの外収納棚に取り付けます、結構重いのでこれまた苦労しました。スムーズに稼働させるため微調整も必要でしたし…ようやく完成!
動きに感動…少年の想い現実化!
まるでサンダーバードかウルトラ警備隊か…あれら科学兵器の出動シーンを彷彿させます。少年の日夢中になった、あれら名シーン(もどき)が目の前で展開されるんですよ!
棚が降りてくる事により、格段使いやすさが増しました。背が高くない妻も、踏み台無しで上段棚が使えるようになりましたよ.。
完成から8年後…残念ながらこの昇降ラックは旧宅解体と共に廃棄してしまいました。結構幅が広く、新宅では収めるスペースが無かったのです。幅を詰める手間を考えると作り直した方が早いかな…と。これらの体験はその時に活かします。
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