プロジェクター天井取付、スパイダーの出番と相成ったのでしょうか?
目次
・「極短焦点取付」の問題点
・下地センサーは費用対効果に見合うか?
・設計図から情報は得られなかった
・やっぱり目視・触感が一番
・精度の問題でDIYをあきらめる
・決め手と踏んだ機能がビンゴ!
・痒い所に手が届く機能に感激
・すでに3代目の購入を思慮に
「極短焦点取付」の問題点
天井釣り器具を取り付けるのには、しっかりとした下地であることが重要です。
取り付けたいと考えている箇所は石膏ボード。石膏ボードの強度を頼りにして取り付けるのはあまりにも無謀、ボードが柔やわなので、プロジェクターの重量に耐え兼ね、ねじ込んだネジ穴が崩れて落下ということになりかねません。
実はこのプロジェクターの特性として「極短焦点投影」という設定を選ぶことができます。

これだと天井ならずとも、スクリーン裏のしっかりした下地の無垢材壁に取り付けられて(赤矢印部分)問題は解決なのですが、これにはデメリットが‥‥鋭角的な斜め方向からの投影なので影ができやすい事。
たとえるなら、夏の日差しを想像してください。昼頃、真上に近いお日様の下では影は短いし目立ちにくいですね。しかし日の光が斜めから照射される夕方では影が長く、目立ちやすくなります「極短距離投影」はこの夕方の照射に似た投影状況。
完全にフラットなスクリーンでしたら問題ないのですが、ウチにあるスクリーンは手動引き下ろし方式。中央部分を引っ張って下ろすので、どうしてもその取っ手部分に力が集中、芯棒が歪みスクリーンにたわんでしまうのです、そこに影が落ちます。残念ながら極短焦点での投影は選択肢から外しました。
下地センサーは費用対効果に見合うか?
やっぱりボード部分に取り付けなければならない事態に。ボード裏の梁を見つけ出し、そこに確実にネジを打ち込む必要が‥‥こんな時のため下地センサーという便利な商品があります。ボードや板の裏の木枠を探し出し、アラームで教えてくれるセンサー。
通常住宅なら今後も活躍してくれるので購入してもいいのですが、ウチはログハウスで四方八方無垢材で囲まれており、基本どこにネジを打ち込んでも問題ないため、このセンサーはこの作業以外必要としないのです。わざわざ買うのはもったいない。
設計図から情報は得られなかった
そこで思いついたのが、この家の設計図を見て梁の位置を探し出すこと。入居時に頂戴した分厚い取説を紐解いて‥‥ありました!短計図という図面に梁の位置が明記されているのを見つけました。これを測り、計算して梁の箇所を探し出します。

しかし念のため別のところでシミュレーションしてみたんですが、実寸と合わないんですよ、何度やってもダメ。私の計測能力がないのか、縮尺が間違っているのか‥‥
やっぱり目視・触感が一番
そこで最終手段、照明器具を取り外し、目視と触感で梁の位置を確かめることにしました。今度こそ確認できました!照明器具のすぐ横に梁があるのを。

設計図から大体この辺にあるとは予測してはいたのです。やっぱり思い悩むより、実際動いて、手を使うことが大切ですね、これでオールクリア。
精度の問題でDIYをあきらめる
さて取付器具ですが、最初は木材でDIYしようと思っていたんです。しかし今までの経験から、取り付けには微調節が欠かせない。プロジェクターの左右の高さに違いがあるとします、これがわずか数ミリの差でも、スクリーンに投影されるとこの差が数センチに拡大されてしまうのですね。
取り付け箇所が天井という、作業の不自由極まりない場所でこの微調節を行うのは大変だろうと危惧し、金属器具を購入する事としました。こちらは費用対効果に十分見合うと思います。
前回購入を検討していた「スパイダー」という金属器具も最有力候補だったのですが、ネットで調べると実に様々な商品が。必要項目を絞っていきます、外せないのが‥‥
・天井の色に合わせた白である
・本体の止めネジ穴3カ所に対応できる
・上下左右に角度調整ができる
・重量制限に余裕がある
などで、こちらを選びました。

決め手と踏んだ機能がビンゴ!
金属器具も値段の範囲は広いのですが、こちらは格安の部類に入ります。こちら重量制限が13キロとありますが、本体重量は3キロのため、十分な性能であると判断。決め手は他にもありました。

ポチって2日後に届きました、開封。

決め手と狙っていた箇所がビンゴでした!商品画像を見ていて、本体に取り付ける4本のアームがそれぞれ独立した動きをするのではないかと見越し、それだと3カ所のネジ止め穴にも対応出来ると踏んだのです、その通りでした。


この機構のおかげでほぼ自由自在に移動出来るので、懇意の場所に支柱を固定させることができます。
痒い所に手が届く機能に感激
組み立てていて思いましたが、よく考えられていますね、天井固定で苦悩する者の気持ちを察してくれています。
プロジェクターを取り付けた金具本体と天井固定部分が分かれるので、取り付けが楽です。金具アーム内部にコードが収納でき、美観を損なわないように設計されているのもポイント高い。

微調節可能という性能に甘えずに取り付け作業をおこないます。壁と平行・垂直を保つべく、糸を張ったりと慎重・正確に取り付けていきます。

取付完了、本体部分をネジ止めします。角度だけでなく高さの調節ができるのも有難い。
すでに3代目の購入を思慮に
家は生涯三度建てて、やっと思い通りに出来上がる、と聞いたことがあります。プロジェクターにも同じことが言えるのではないかと‥‥
そうなると次回は生涯3度目のプロジェクターということになりますが、すでに考え始めているんです。80000:1のコントラス比をもつ機種。スクリーンも150インチ、たわみの発生しない電動上げ下ろしの商品を購入し、よりパーフェクトなホームシアター環境を整えたいです。
そうなると今の四割五割増しのお値段に‥‥先代→二代目からの間隔から想定すると20年後ぐらいになりますが、今からプロジェクター貯金を始めます。
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