ピザ用粉は輸入したものに限る‥‥これが格別なのです。
目次
・ピーマンとサラミのピザに郷愁が…
・カップヌードル予告で大興奮!
・大食い記録は破られたか?
・東京・恵比寿でナポリピッツア目覚める
・生地は「CAPUTO」にとどめを刺された
・「白神こだま酵母」で手軽に発酵
・最終兵器で焼き色を
・「薪窯」ならぬ「炭窯」で再現できるか?
ピーマンとサラミのピザに郷愁が…
みんな大好き「ピザ」
もちろん我が家も例外ではありません。私が帰省した際「今夜ピザ作るよ」と予告すると、普段残業で帰りの遅い娘も定時帰宅するほど。
大抵の方はすでにピザが食卓に浸透しておられた世代なのでは?私の少年期にはピザは全く新しい食べ物でした。首都圏で生活しておられた方は、1960年代後半日本におけるピザ発症の地・六本木の「ニコラス」というイタリアンレストラン開店が話題になりご存知だったのかもしれません。
しかし首都圏から遠く離れた大阪住みのため、その存在を知るのが遅かったです。1970年代半ば、新発売された冷凍ピザがファーストインパクト。懐かしく思われる方も多いと思います。ピザ生地の上にトマトソース(ケチャップ?)とフレークチーズ、それらの上にピーマンとサラミの乗ったやつです。
これは「カップヌードル」と共に当時我が家の食卓へ革命をもたらしました。
カップヌードル予告で大興奮!
ちなみにカップヌードルといえば、近所に日清食品の工場があり、小学校の社会科見学に行った折、もらってきたパンフレットに「近日発売、カップヌードル」の予告と写真が載っていて、これは画期的!と大興奮しましたね。
いつでもどこでも食べられるとあるけど、どうやって調理するんだろ?お湯無しでも食べられるのかな?スイッチ一つで完成形になるとか??‥‥と心臓をバクバクさせながら妄想を膨らませたもんです。
今なら駅弁を温めるのに使う発熱材により、火元無しでスイッチ一つ(ひもを引っ張る)にて作れるかもしれません、当時の技術では無理でしょう(現在でも莫大なコストがかかってしまうと思われますが‥‥)
こうしてカップヌードルやピザは食卓に浸透していきました。冷蔵ピザの発売前後スライスチーズの出現による、ピザトーストも浸透の役割を大きく担ったと思われます。
そして高校生の頃にはピザチェーン店が進出し始めます。
大食い記録は破られたか?
食べ放題というと「シェーキーズ」が有名ですが、最寄りは「ピザハット」(今は宅配とテイクアウト専門店が大半になったようですね)悪友達と午後の授業をさぼって、ランチタイムの食べ放題に出向いたものでした。
ご存知のように大皿に盛られた食べ放題のピザはラージサイズ。ピースの全長が25センチ程あるものです、それを22枚食し最高枚数食べた記録を保持していました。胃が小さくなった今ではとても考えられませんが‥‥
のちにそれを超え、22枚とサラミ一枚を食べたヤツがいて、王者転落かと思いきや、店を出た途端リバース‥‥記録は無効、仲間ウチでの私の記録は破られないままでいるはず?です。こんなくだらない事が出来てしまうほど、ピザは日本に溶け込み、とりわけ若者の旺盛な食欲を満たしてきてくれたってことですね。
東京・恵比寿でナポリピッツア目覚める
その後本格ナポリピッツアを意識するのはどういうきっかけだったのでしょう?関東に出てきて、恵比寿のナポリピッツア専門店「パルテノペ」で食べてからだったと思います。
今まで食べていたピザとはこれほどに違うんだ!とセカンドインパクトを受けました。そこからナポリピッツア探求が始まります。
ナポリピッツアの定義に
1・生地は小麦粉と塩と酵母と水だけである事
2・麺棒を使わず手伸ばしである事
3・高温の薪窯にて短時間で焼く事
とあります。これの再現に奮闘努力してきました。
生地は「CAPUTO」にとどめを刺された
まず粉は薄力粉より強力粉、あのパリパリモチモチの食感は、強力粉でないと出せないと結論付けました。
そしてさらに欲を出すならピザ用粉を使う事、ネットで知った「CAPUTO」というイタリア直輸入の粉を使ってみました、最初は粉でそんなに変わる事は無いだろうとタカをくくっていたのですが「うわっ!今までと全然違う‥‥これもうお店の味やん!!」ってこれがサードインパクト。
これ通販だと配送料とかかかるじゃないですか?私が二重生活で千葉と佐賀を行き来する際、経由地の博多「百旬館」では普通に陳列棚に並んでいて、行く度買ってしまいます。
「白神こだま酵母」で手軽に発酵
酵母は「白神こだま酵母」を使うとまるでイースト菌のように手軽に出来ます。発酵力が強くて初心者でも失敗少なく出来上がるのがうたい文句。これを前日に捏ね上げ、冷蔵庫に入れて長期低温発酵させます。その方が美味しく仕上がるのだとか‥‥私には短時間発酵との違いがよくわからないのです(笑)
強力粉を使った生地は弾力があり、手伸ばしは大変なのですが、保水率を研究しながら頑張って伸ばしています。
焼きはフライパンに伸ばした生地を載せ、トマトソース・チーズ・好みの具をトッピングした後オリーブオイルをタラリとかけて蓋をします。ここでは生地の裏に焼き目を入れる事が目的なので、適度な焼き目が付いたら、あらかじめ熱しておいた魚焼きグリルに入れしばし待ちます。
最終兵器で焼き色を
生地の淵が膨らみ、具材がグツグツしてきたらガスバーナーで炙ります。薪窯の庫内は400~600度だそうで、庫内では常にバーナーで炙られているような状態なんだな‥‥なんて想像しながら焼き色を付けていきます、完成。
焼き上がりがイマイチだったので過去画像を‥‥レトロピザのピーマンとサラミの色合いは、バジルとパペロニを模したのだったかもしれませんね。
バーナーによる仕上げ焼きはすっかりポピュラーになりましたね。焼きの時間は総計3分ほどで、薪窯の1分30秒には及びませんが、ナポリピッツア独特の淵はパリパリ、全体はモッチリをかなり再現できていると思います。
「薪窯」ならぬ「炭窯」で再現できるか?
ただ薪窯で焼く風味は出せないので、今後はこの薪窯風味を再現するのが課題ですが、こんなことも考えているんです。
薪を燃やすと煙が出る、市街地では人様に迷惑がかかってしまって難しいです、そこで炭焼きを利用しようかと‥‥佐賀に居る間に作って千葉の本宅に凱旋搬送させますよ。さらに、もっと手軽に炭の風味を付ける方法を思案中です、ご期待ください。
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