すのこのたてかけ型って発想は、なぜ世の中にあまり復旧しないのでしょうか?
目次
・二重生活は目立ちがち
・布団干しは帰省の合図
・引きこもりと間違えられた
・妻より先に行ってきた
・目立たぬものを目立たぬ様に…
・愛着の角材を使い切る
・目立たぬ事あのヒーローの如く
二重生活は目立ちがち
私は自己主張の強い人間ではないつもりです。
しばらくぶり千葉に帰って来ると「あら、久しぶり、お帰りだったのね、元気だった?」なんて驚かれ声掛けて頂けるのはありがたいのですが、普通のご近所付き合いでは見られない情景ですよね。二重生活というのは何かと目立ってしまうのです。
布団干しは帰省の合図
普段在宅している妻と娘は日中仕事という事もあり、布団干しなどは出来ないのですが、私が居る間は一ヵ月分溜まりに溜まった湿気をカラッカラにしてやる!とばかり、晴れ間がでれば執拗にせっせと干し上げるのに勤しむ事になります。
我が家の陽当たり問題もあって、ガレージに干し台を出して干すのですが、それが通りから目立つんですね。布団干してると、私が帰った事をご近所さん知らせる合図になってしまっていたりする。
ところが今回帰省して早々コロナ発症してしまい、ご近所さんとの接触を極力避けていまして、それが不信感を与えてしまった様なのです「布団が干されていて、ご主人は帰って来られているはずなのに姿が見えない、これはどうした事か?」といった具合。
引きこもりと間違えられた
「実はコロナは発症で臥せっていまして、なかなか挨拶できず失礼しました、これからしばらくの間よろしくお願いします」などと後になって説明しましたが、実はこれも照れくさい。
「コロナにかかってたんだけど完治したぜ!イエ~い!!心配かけたけど、これからしばらくよろしく!」なんてはっちゃけた物言いが出来る性格ならどんなにラクか‥‥
帰省してきた挨拶のタイミングを逃してしまった。説明が面倒だな、なおざりにしちゃえ‥‥なんてシカトを決め込んでいた方には「帰ってきている気配あるのに姿が見えないので、介護に疲れて精神を病み、引きこもっておられるのだと思ってました」なんて心配されたりするんですよ、いやホントに。
これが数か月ぶりで、本当にお久しぶりなら挨拶の仕様もありますが、半端に一ケ月ぐらいおきの帰省だと、かしこまった挨拶やめたいしやめて欲しい‥‥などど有難いけれども面倒なジレンマを抱えたりしています。
妻より先に行ってきた
目立つ事をを好まない性格は例えばこんなところにも‥‥たとえば墓参り。先日義父の命日だったのですが、妻が墓参りに出向く話が出なかったのため(平日でもあり)私が一人行ってきました。
お義父さんの墓参り行ってきてやったぞ!なんて報告するのも嫌じゃないですか?だから黙っていたのですが、妻が連休中、雨模様の天候にもかかわらず墓参りに行こうとするので、やむなく「先日一人で墓参りに行ってきた。供えた花が枯れる頃改めて行ったらいいんじゃないか?」と制したわけです。
このように極力隠密に事を運びたい、それは家の中の製作物にも言えまして、どうだ!とばかりに作ったアピールなどイヤ、出来ればそっと作って、いつの間にかあった事のようにしておきたい性分。それがこのところのぐずついた天候と、うっかり失念していた三連休に阻まれそうになりました。
目立たぬものを目立たぬ様に…
寝室には収納スペースがあります、一階で風通しが悪い個所。これは影響しているのは分かりませんが、その壁の裏側が風呂場という事もあるのかカビ臭が際立ってきました。
この家を施工途中、BESSの担当者からは、ここに布団を収納するのならすのこを敷いて、湿気対策した方がいいですね、などとアドバイスは頂いていたのですが、実際収納したものが布団では無かったため油断していたのです。
そこに入れられているのは、布団と同じぐらい密度が高く、ぎゅうぎゅうに詰められた衣類。そりゃ湿度も籠ってカビが発生するでしょ。そこで常々作ってやりたいと思っていた「すのこ」作りに着手する事に。
愛着の角材を使い切る
床に置いただけでは、風が行き詰まるのではないか思っていたので、今回たてかけ型のすのこも併用して風の通り道を確保してやろうかと。材料はこの家を建築した時に残され頂戴した木材。壁の仕上げに縁どる「巾木」だと思われます。
床板を繋ぐ桟材はある程度高さが無いと通気性が悪くなるので、愛用20×30ミリの角材を使います。これは手頃な太さの上、安価なので重宝していていました。最寄りのホームセンターから全長3600ミリもあるこの角材を数本まとめて2キロの道のりを歩いて持って帰った、なんて事もあった愛すべき角材なのです。
しかしこの商品自体も扱いが無くなってしまい、新しく購入は不可能なので、残されたものを継いで何とか必要分デッチあげました。もうこの角材を使う事が出来無いと思うと一抹の寂しさを感じますね。
目立たぬ事あのヒーローの如く
四隅を固定してしまえばあとはラク‥‥なはずでしたが実際には先述のとおり、三連休で家人が家に居て、雨で外作業が出来なかったので、この後の作業がかなり手間取りました。
自己主張が強くて「これでカビ臭がなくなるだろ?どうだ!」なんてこれ見よがしに作れると、トントン拍子に進められ、あっという間に出来たんですがね、損な性格ですね‥‥なんとか秘密裏のうちに完成させ、そっと敷いておきました。今のところ気付かれていないようです。
池波正太郎先生の作品中「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵や「剣客商売」の秋山小兵衛の様に、悪人どもをバッサバッサ切り倒したり、シュッと一瞬の閃光のような太刀筋で倒したりするのと違い「仕掛人・藤枝梅安」の如く人知れずのうちに仕事を完了させたい‥‥暗躍の仕事をこれからも志します。
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