キャスターを使ったステルス台車を作ってみた


キャスターを使ってステルス台車?を作ってみました。

目次

キャスターは日本的住宅事情の味方

ウチでのキャスター付き家具は補助ではない?

キャスターは三次元収納を可能にする!

時には補助にも回る?

妻はキャスターを敬遠?

レトロ遺産にふさわしい移動台座を

ステルス台座は気付かれたか?

キャスターは日本的住宅事情の味方


ウチほどキャスターを多用している家庭は他にないと思います。

キャスターは有難いですね、日本的住宅事情における味方だと思っています。このキャスターにずいぶん助けられてきました。

真っ先に思い出されるキャスター付き器具に「カート」があげられます。ウチの特殊な引っ越し状況で活躍してくれました。

今の住まいに至るまで、隣町からの引っ越し、建て替え時の仮住まいと、業者を頼むことなく、自力で引っ越しをおこないました。徒歩圏内の移動だったもので、軽トラは最小限のレンタルで押さえ、後はカートでピストン輸送をおこなったのです。

ここに荷物を積んで、旧宅と仮住まい‥‥もしくは荷物置き場の間を往復してくれ、どれだけ助かったか‥。たった980円(購入当時)で、引っ越し業者代金・レンタカー台が大幅に削減できました。

ウチでのキャスター付き家具は補助ではない?


ウチ独特の使い方としては、家具もしくは調度品を動かす事により、限られた空間を有効利用出来る様、工夫している事でしょうか。

普通の家庭でも、キャスター付きのワゴンなんかは使っておられるのでしょう。台所で使う調理材料を入れておくとか、リビングでも小物を入れておき、使いたい時に引き寄せるとか、いわゆる補助的に使われる事が多いと思うのです。

我が家でのキャスターを使っての家具類は、補助の範囲を超え、重要な位置を占めるものだったりします。

たとえば保冷米櫃。これはストックしてある米袋30kg2袋を、保冷しながら保存しておくものですが、この大きな木箱を邪魔物にしないため、キャスターは大活躍(「米櫃付きレンジ台は完成できるか?」参照)

使う時には旧宅においては押し入れから、新宅においては収納棚から引き出されます。必要な時に表れ、不要な時には収納個所に収まってくれて、置き位置を固定する必要がなく、助かる事この上ないです。

キャスターは三次元収納を可能にする!


新宅における「スリムワゴン」(「木製のスリムワゴンを組むことにしてみた」参照)「布団収納すのこ」(「木製取り付け家具を自作する日々…帰省作業総括」参照)では、空間の有効活用で役に立ってくれています。いうなれば空いている空間を無駄なく使い切る事を、キャスターが可能にしてくれたのです。

二次元ではなく、三次元的思考で空間を利用出来る‥‥移動できなければ収納能力は半減しているところです。

この感覚は旧宅で作った「移動棚」(「移動棚はキャスター付き・移動の秘密はごく普通のキャスターだった」参照)で培われました。間取り的に棚を置けない空間においても、移動させる事で置けるようになったのですから。いわゆるキャスター機能が「不可能を可能」にするのを実感できました。

間取りの関係で移動できる収納棚というのを考え付きました
超巨大なものが出来てしまいました

時には補助にも回る?


この場合、先述の「ウチではキャスターを補助的には使っていない」というのとは、一寸ニュアンスが違ってきますが‥‥

可動補助という役割で「外置き物置」(「外付け物置を木製で作る④」参照)の重量級の扉に取り付けました。

これが無かったら、その扉の重さのため蝶番に負担がかかりすぎ、扉の寿命を縮めていたかもしれません。キャスターの役割は広範囲で、何とも頼もしいです。

妻はキャスターを敬遠?


これからもキャスターを使った家具を多用し、狭い我が家をより快適に暮らしていきたい、と思っている私にとって、キャスターは必須アイテムなんですが、家人には歓迎されていない気が‥‥それが垣間見える「半軌道走収納棚」(「収納庫の引き戸をキャスターで「半無軌道走」させる!①」参照)

これは開閉の折、レールから離れる時には、キャスターによって自走する戸を持つ収納棚。戸が重いため、開閉に力が要り、我が家のか弱い女性陣にはイマイチみたいですね。結構衣類を取り出した後には、空きっぱなしになっている事が多いんです。

これはキャスターの特性に、造詣が浅かった頃の製作物でして、今なら車輪口径の大きなキャスターで作り、この可動における力が大幅に削減できる戸を作れます。これもいずれ改良してやりますよ。

レトロ遺産にふさわしい移動台車を


こんな前例もあってか、特に妻はキャスターが付いた家具・調度品を信用していない傾向を感じます。キャスターで動かせる家具を安直と感じている節も。それを踏まえ今回作ったのは、キャスター付きとは思われない台座、すなわち「ステルス台車」

我が家における隙間空間は「フロンティア=開拓地」だと思って、開拓をしてきたつもりなんですが(「すきま棚をDIYで作ってみた」参照)まだありました。階段下の空間、ここには主に妻の私物が収納されています。これは「茶箱」

ブリキトタンの衣装箱も現役です

これは過去の遺物、湿気をきらう「茶葉」を収納するため、密封度を高めた箱。妻の実家は個人経営の食料品店を営んでいたので、商売柄残った物が置いてありました。その実家を片付ける時見つけ、妻が捨てきれず持ってきたのです。

こんな重いもの実用性は低いし、捨てればよかったのに‥‥と、今になっては思うんですが、私がレトロ好きなのもあって、もったいないから持ってきちゃえば?と言ってしまったのが運のツキ、この狭少住宅我が家において、結構な場所取りになっていたりする‥‥

しかもこれが邪魔し、その奥の空間が活用できない。そこでこの茶箱を楽に移動出来れば、奥の活用も可能と思ったわけ。

しかし先述のように、妻はキャスターに不信感があり、その上レトロな茶箱にキャスター付き台座はそぐわないと思っている模様。大っぴらなキャスター付き台座を作るのに躊躇し「キャスターが見えない=ステルス台車」なるものを作りました。

ステルス台座は気付かれたか?


材料はすのこ状の棚板。

これも妻の所持品で、今は用途が無くバラして保管されていた収納棚のもの。

これを在り物の杉板で繋ぎ合わせますが‥‥この繋ぎ材にちょっと加工を施しました。

ホールソーで3か所穴を開けます
計6か所穴が開きました
すのこ状の棚板を繋ぎ合わせます
繋いでから丸ノコで端を切りそろえました

棚板と繋ぎ合わせた後、この穴の中にキャスターを取り付けます。

完成しました。

ご覧の通り、一見只のすのこにしか見えない台車が出来上がりました。キャスターの取付位置が奥まっているので目立ちません。

今現在、私は佐賀の実家に居るのですが、何も言わず設置してきたステルス台車と、それに乗っている茶箱‥‥おそらくいまだに只の「すのこ」としか見られず、鎮座しているのだと思われます。

この茶箱類の奥にはヒーターなど夏場つかわないものを仕舞っています

板塀を杉材で作る・完結編③

チャンポンの器はいわくつき陶器製で食べたい

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中古民家住宅・新築住宅・中古物件の売却等一戸建て住宅の色々なシーンに携わってきた知識をアウトプットします、いわば「素人目線で一戸建て住宅を語るプロ?」

耐震補強工事においても詳しいです

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