七輪のロストルを手作りしてみた

七輪に「ロストル」は必需品ですが、それを手作りしてみました。

目次

・最初はあの有名コミックから影響

・初代七輪は手に入れるのに難儀した

・炭火の香りはDNAに刻み込まれている?

・炭火の魅力は赤の他人まで虜にした!

・三代目は一生モノ

・七輪の角型ロストルが手に入らない!

・発想の転換で乗り越えた

最初はあの有名コミックから影響


前回でも登場しました「七輪」ですが、我が家では欠かせない調理器具です。

購入するきっかけになったのはこれも前回に登場した「美味しんぼ」 

鰻を美味しく焼くのに炭火が登場し、その他にもさんまを香ばしく焼くシーンが登場したりと、炭火は魔法の調理法、みたいな扱いがなされていましたから、気になって仕方が無かったのです。

初代七輪は手に入れるのに難儀した


最初に購入したのは30年程前でしょうか、当時は今のようにホームセンターで、気軽に手に入るものではなく…いやホームセンターも今ほど乱立していませんでした。

どこに売っているものかと街中を散策していて、古ぼけた荒物屋の商品棚を窓の外からながめていると、いつの頃より鎮座しているのか分からないような佇まいの七輪を見つけました。

おそらく昭和30年代ガスもそんなに普及していなかった頃、七輪全盛期の売れ残りが置いてあったのでしょう。もちろん嬉々として買いましたとも。

炭火の香りはDNAに刻み込まれている?


同時に購入した「火起こし」に炭を入れ、ガス火で熱し、着火した時の感動をいまだ忘れられません。

私の幼少の頃には、ガスも電気も日本中の一般家庭に普及して、電子レンジさえも珍しいものではなくなりかけていた時代ですから、それまで炭火に接することは無く、香りを嗅いだのも初めてだったはず……

それでも懐かしい様な想いが蘇りました。きっと日本人、いや全人類のDNAに刻まれている匂いなのだと思います。

その炭の香が移り焼き上がった食材の美味しさといったら!美味しんぼで、山岡士郎の言っていたことは大げさではないと実感しました。その七輪は大活躍してくれました。

これまた前回にも書きましたが、さんまの炭焼きが食べたくて、銚子までバイクを走らせ箱買いし、急いで帰宅してさんまパーティ。友人と二人で10本ほど食べまくりました。

炭火の魅力は赤の他人まで虜にした!


また東京・北千住は荒川の土手まで七輪を持って行き、焼き鳥パーティをおこなったこともあります。あの時は10名程の参加者がいたでしょうか…あの丸型小型の七輪一つでよく対応できたと思います。休みなく焼きまくったため皆さん大満足…

それどころか横で野球場で練習をしていた小学生が、こちらに転がってきたボールを拾いに来た時、その匂いに生唾を飲んで戻って行きましたっけ(笑)

それほど炭火の匂いには、人を引き付ける魅力があるのだと思います。そんな思い出の七輪も酷使が過ぎたのか、ひび割れ崩れてきてやむなく廃棄することになりました。

そして二代目を購入。これは結婚する前だったのですが、この頃はアウトドアブームのはしりで、キャンプ用品店やホームセンターなどが普及し始めた頃で、難なく手に入れました。結婚前の妻と一緒に炭焼きを楽しみましたね。

結婚してからも妻の弁当を作る時、焼き魚は七輪で焼いていたから、火起こしは相当手馴れ、短時間で安定した熾火状態にすることが出来るようになっていました。そして三代目…

三代目は一生モノ


二代目七輪もひびが目立ち始め、そろそろ新しいのをと思っていた矢先、妻が和風趣味のおしゃれ小物を販売するショップで、一目惚れしたという七輪の事を報告してくれました。

横長のため二面体勢にて焼けるので、今までのように焼けてから次のを乗せ、焼けるのをひたすら待つというタイムラグを気にせず楽しめそう。しかもそれは珪藻土削り出しとの事。

一般的な七輪は粘土状の珪藻土を型に入れて成形しているため脆いのですが、珪藻土の塊を削り出して作ったものは硬くて丈夫なのです。早速そのショップまで足を運んで実物を見、納得し買って帰りました。

一品ものだから歪みがあってそれがいい味出してます

ちなみに電車と徒歩で運んで帰りましたが重かった…でも苦労の甲斐あって、今でもその七輪での炭焼きライフを楽しんでいます、しかし後に問題が。

七輪の角型ロストルが手に入らない!


七輪には底から少し上部に炭を置く場所が必要。でないと空気の通りが上手くいかず、炭火が保持できないのです。その場所を確保するのが「火皿」または「ロストル」と言われるものです。

しかし高熱の炭を置くそのロストルには、大きな負担がかかります。七輪と同様、いや本体より早くロストルはひび割れ砕けてしまいます。ウチのロストルも例外ではありませんでした…ロストルは消耗品なのです。

消耗品なら七輪の販売店で、ロストルのみ買えるのでは?ごもっとも、しかし新たなロストルが必要になった頃にはその店は閉店していました、さて困った。

近所のホームセンターをしらみつぶしに見て回りました。角型のロストル、あるにはあるんですけどサイズが小さいので、本体の留め部にひっかからず底に落ちてしまう。ネットでも探しました、しかし特殊なサイズらしく見つからない……もしくは売り切れ。

そこで自分で出来ないものか思案してみたのです。でも焼物を作る技術は無い、ましてや高温にさらすものなど…ある方法を思いつき試してみました。

発想の転換で乗り越えた


鉄製のコーナー金具を組み合わせ、これをロストルの代わりにするのです。

シール剥がすの面倒なんですよね…
最小限の手間で出来そうです
金属に穴を開ける時には小さい穴から順に大きい穴に広げてやると良いです
武骨な感じですが出来上がりました
ピッタリサイズで助かりました

完成しました。一部メッキが施してあったものの、それは焼かれ剥がれ落ちました。むしろ不純物が無くなってくれ好都合です。こうしてロストル問題解決する事が出来ました。土がダメなら代わりの燃えない素材で代用する…発想の転換大事ですね。

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中古民家住宅・新築住宅・中古物件の売却等一戸建て住宅の色々なシーンに携わってきた知識をアウトプットします、いわば「素人目線で一戸建て住宅を語るプロ?」

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