移動棚を家庭用(…というか特別荷物が多い家庭用)に作ってみました。
目次
・窓に遠慮して家具が作れない?
・移動棚の前哨戦として固定棚を作る
・思うようにネジが打ち込めない不自由を味わう…
・棚が固定できなければ…発想の転換でカバーする
・満を持して移動棚計画開始!
窓に遠慮して家具が作れない?
旧宅の作業場はやたら窓が多い部屋でした。
明るいので作業はしやすく、冬でも暖かいのは有難かったです。しかしそれが裏目に出た面もあります、それは窓の箇所には家具を置けないこと。
窓は明り取りの他、換気の問題からも開閉出来無いと気が済みませんので、どうしても窓を塞ぐような家具の置き方は考えられませんでした。そんなにたくさんの窓があるのなら一つぐらい塞いでも良いのでは?と言われそうですが、やっぱり窓は窓としての役割を果たすのが本懐だと思うのです。
かといって窓に遠慮し、窓の高さまでの小さめの家具を置くのでは容量が少なすぎて、膨大な私物(ほとんどがガラクタ)を収めきれません。ではどのようにすればいいのでしょうか?この見取り図をみて新しい収納家具の置き場を考えてみてください。
移動棚の前哨戦として固定棚を作る
そこで考えたのが移動棚だったのです、ここに移動棚を設置、必要に応じて移動させ、物を収納したら元の位置に戻すといった代物です。今までにない巨大物を作る羽目になってしまいましたよ。
前哨戦としてこの移動棚の兄貴分にあたる固定棚を紹介します。この固定棚は移動棚より遡る事数年前に作られたものです、まさかこの時点で後に対になる双子の棚が作られるとは思わなかったでしょう。
思うようにネジが撃ち込めない不自由を味わう…
これまでこの旧宅で作ってきた据え付けの家具類は、主に耐震補強工事を施した部屋に作られました。それらの壁は石膏ボードの下に合板が貼りつけられているため、据え付け家具を固定する時、大抵のところにネジを打ち込んでも、石膏ボード下の合板に届き、しっかり固定出来ていたのです。
今回この固定棚を作る作業部屋は、先住人により増築された部屋で、耐震補強工事の対象外の部屋だったのでした。
しかも、この作業部屋は結構安普請の建築工法で作られてたんですよ。柱と間柱を挟んで両側から外壁と内壁が貼られていて、外壁こそは合板の上から外壁材としてモルタルが塗られていたんですが、内壁はプリント合板一枚きり、しかも薄っぺらい…ですからネジを打ち込む時には確実に、プリント合板裏の柱か間柱に打ち込まなければなりません。
棚が固定できなければ…発想の転換でカバーする
下地センサー(裏壁探知機)を買うほどの余裕はありません(当時は今より高かった)それほど頻繁に使うものとも思えません…そこで合板を止めてある釘頭から、板の裏にある柱の位置を推理した覚えがあります。
それでも時々外れるんですよ。釘頭の周辺に向かってネジを打ち込むのですが、全く手ごたえ無し!やむを得ず間柱にねじ込んで確実に止めるのを諦め、その段は軽いものを載せる様にしました。これってある意味発想の転換では?
満を持して移動棚計画開始!
棚板もそれほど重いものを乗せるつもりは無かったので、枠組みに2.3mm厚のベニヤを貼ってあります。でもやっぱりたわんだりして頼りなかったですね「5.5mmベニヤ+角材」の棚板が確立する前でしたから(「棚作りの材料は棚板じゃない方がいい??②」参照)仕方ありません。
でもこの棚は、床から天井までの有効空間をフルに利用した家具だったので印象深いです。本当に良く荷物を収納してくれました。次回紹介する移動棚はこれの対になっており、同じ容量の棚がもう一つ増えるわけで、計画中から期待も膨らみます。
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