棚作りの材料は棚板じゃない方がいいと提案した手前、実例をお見せしていきます。
目次
・溢れた本を収納するため「共用本棚」を作る
・「難アリ」の壁に合わせた本棚を考えた
・更なるDIYでもっと本に優しく…
溢れた本の収納するため「共用本棚」を作る
とうとう家族それぞれの部屋の専用本棚には収まれきれなくて、本は行き場を失い、納戸に共用の本棚を作る羽目になってしまいました。
この納戸、本当はシアタールームとして100インチのスクリーンを貼り、プロジェクターで画面を投影するための部屋として整備しようと思っていたのですが、目的を果たせず、物置場(納戸)として使っていたのです。
ここは元々、先住人はピアノルームにしていたらしく、内壁に防音加工の波板が内張りされています。この防音加工をフルに活用させてやるべく、シアタールームにするといった夢はついに叶いませんでした、それも我が家には荷物が多すぎるのが原因なのです。無念の想いを秘めながら物置として割り切ります。
ベニヤで作った棚板は、ベニヤ板の規格サイズ1820×910ミリサイズを無駄なく利用するために合わせたサイズ、横幅910ミリですが、これを継いで使う事にします。たしか別の場所で使っていたものの流用だった気が…
棚を作る時には壁の中にある「間柱」を見つけ出し、そこにネジを打ち込む事が必要不可欠です、それをしないで脆い壁材の上にネジを打ち込んでもしっかり固定できません。しかし厚めの防音加工の波板が内張りされているおかげで、どこにでもネジを打ち込め、間柱の間隔に合わせた長さ変更などすることなく棚板を固定することが出来ました。
市販の本棚は規格サイズのようなものがあるらしく、本に合わせた高さなどの自由度はありませんが、このようにネジ打ちの制限がない事で、ウチの蔵書のサイズに合わせた本棚が出来上がりました。
「難アリ」の壁に合わせた本棚を考えた
今までのは実質本位の武骨な印象の本棚ですが、次に紹介するのはもう少し凝った…というより必要に迫られて凝ってしまった本棚です。
ここは私の作業部屋でしたが、部屋の造りが変則的でどうにも使いにくい…他の壁の際には机などが置いてあり、こちらの壁面にしか本棚が置けない状態でした。すでに所蔵しているスチール棚を置いてみたんですが、収まりが悪いし無駄スペースが出てしまう…それはこの段差壁のせいなのですね。
なぜこんなとこに段差があるのか?それはこの壁の向こうの部屋の窓の雨戸を収納する戸袋になっていたのです。こんな不思議な構造になっていたのも、この作業部屋が後から増築されたものだからと想像されます。
そこでこの段差を逆に利用するような構造の本棚を計画しました。奥行きの違う棚板をはめ込むことによって前面部分を面一(ツライチ…前面部分が一直線上に揃うようにすること)となるようにです。右側は主に単行本、左側はビジュアル系の大型ハードカバー本が収納できます。
中心の縦板をまず貼り込みます、何故斜めに継ぎ目があるか不思議ですか?実はこれ以前作った「台形キッチンカウンター」(「自力キッチンリフォームの基準を変える?「台形」というカウンターの形・台形キッチンカウンター①」参照)の余り材を使っているんですね。
三角形に切り出された、使い道がなく捨てられるはずの集成板を、切って繋いで長方形の板に加工し直したってわけ。使えるものは無駄なくとことん使うのが私の流儀です。
更なるDIYでもっと本に優しく…
床から天井までみっちりと収納できる本棚が出来上がりました。さらにこの後も凝ってみます。
この部屋の窓は東向きで、太陽がさんさんと降り注ぎ、冬場でも暖房入らずの陽当たり良い部屋だったのですが、それが仇になり、収納した本の背表紙が色あせしてしまうのですね。そこで日よけの扉を作ってやりました。
普通はこの手の扉って枠材を組み立て、両面にベニヤ板を貼ったりしますが、あくまでも日よけが目的なので、片面だけにベニヤを貼った簡単なつくりです、その方が軽くて好都合だったりもしますしね。
スッキリと見せるため、取っ手はつけずに開閉できるように工夫しました。こんなイレギュラーな場所に取っ手を付けて目立たせないようにしているのです。
一見本棚に見えない本棚…かなり気に入っていましたが、解体の際救い出せなかったのが残念です…
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