ハーフパンツをDIY‥‥というかカスタマイズしてみました。
目次
・世の中、規格外体型には優しくない
・メンズショップ勤務はホスト志望が発端
・ヤクザにホステス‥‥キタ新地は熱かった
・「できっこない」で火が付いた
・次こそは…で15年穿き続けた
・やってみると意外にすんなり
世の中、規格外体型には優しくない
衣料品店に行くことが嫌いです、服を買うことにストレスを感じるんです。
私は日本人の規格外体型で手が長く、合う服がなかなか見つかりません。これは!と嬉々として購入したシャツも袖が短くてつんつるてんだったりする‥‥衣料品を買うのが面倒くさい。これは靴も同じでして、靴店に行っても30センチサイズはまず無いですね、幻滅して帰路に就くことになります。
認知症が発症する前の母の口癖が「あんた、昔はもうちょっとおしゃれやった」その言動は学生時代メンズショップでバイトしていたことに由来します。確かに今と違ってその頃はそれなりにおしゃれに気を使っていたかもしれません。
メンズショップ勤務はホスト志望が発端
蛇足ですが、メンズショップでバイト決めたきっかけというのが、ホスト勤めをしようかと思ったから(笑) 当時お金がなかったので、安易な考えで週刊アルバイトニュースのホスト募集を見つけ、大阪は心斎橋にある歓楽街のホストクラブで面接を受けました。

開店前の店内はホストとおぼしき方々が熱心にカラオケの練習をしておられます。店長に「ホストは軽い気持ちで勤まるもんやない、彼らを見てみ?同僚としのぎを削るのに必死や。学生の生半可な気持ちでそれができるか?」とたしなめられました。
このままでは引き下がれないと二件目の面接に行くと、そこは先ほどのところとは打って変わって緩やかな空気感の漂う店内、そこの店長に「あなたをウチのナンバーワンにしてみせる!」と言われました、舞い上がりましたね。服は自前ということだったので、服が用意出来たら改めて来ますと店を後にしました。
自分のルックスもまんざらじゃないんじゃ‥‥とほくそ笑んでいたのですが、ホストのナンバーワンというのは得てして顔の良さではないそうですね?ルックス以外で女性を引き付ける何かを持っているとでも思われたか?どちらにしても複雑な思いをしたものでした。
ヤクザにホステス‥‥キタ新地は熱かった
手っ取り早く服を手にいれるため、メンズショップでバイトを始めたというわけ。大阪の中心街・キタ新地の歓楽街の外れにあるそのメンズショップは癖のある客が多かったです。

ヤクザ屋さんが舎弟を連れてきた時には「まけろ」「私はバイトなんで値引きできる権限は無い」の押し問答になりましたが、毅然とした態度が気に入ってくれたのか、結局舎弟さんと合わせて数十万円分買ってくれました。
ホステスさんが来店し、客へのプレゼントとしてギフト用の包装をお願いされ、他にスタッフが居なかったので自己流で包み終えたら「こんな下手くそな包装じゃ恥ずかしくてお得意さんに渡せやしない!!」と罵倒されたこともありましたねえ‥‥
それでもなんやかんやで、最初3か月の契約が1年も続けることに。その頃にはホスト勤務の事はすっかり忘れてしまってました。
「できっこない」で火が付いた
さて、そのバイトの最初の給料でジャケットを買ったのです。バイトの安月給ではジャケットもちゃんとしたものは買えなくて、ヤングカジュアル専門店の安価なヤツ。やっぱりというかLLサイズでも袖が短くつんつるてんだったので、自分で袖丈出し出来ないか考えました。
「袖丈出しは難しい、高圧の蒸気が出る専門のアイロンがないと出来ない」と先輩に言われ、負けん気に火が付きました。袖の表地と裏地を離し、表地の折り込みに水をたっぷり含ませ、普通のアイロンでギュウギュウ押し付けて伸ばし、袖を出して新しい折り目を付け、裏地は似た生地で延長した上で表地と繋げて縫い上げました。先輩もその出来に関心してくれましたよ。
決しておしゃれではないのですが、納得いくものを着たいという性分、こだわりだけは強いです。今回ハーフパンツにこだわりました。
次こそは…で15年穿き続けた
私は早くからフリーランスで仕事をしているので、一般常識的な格好をしないで済んでいるのです。この暑い時期にも背広を着ることなく、ほとんどハーフパンツで過ごせます、有難いです。
そのハーフパンツですが、なかなか気に入るようなものが見つけられない。先述のように衣料品店に行くのはイヤ、そこでネットで調べたりするのですが、股下何センチかなんて表示はほとんどないんですよ。
商品画像でモデルが穿いているのは膝下までのパンツでも、実際購入してみると膝の上までしか長さがなかったり。あんまり丈が短いと年甲斐無く子供っぽく見えませんか?年相応に丈の長い物が欲しいんですが、好みの物はあっても高いし、シーズン本番前早々に売り切れていたりする‥‥

来シーズンこそはきっと気に入ったものを手に入れると誓いつつ、結局同じものを15年近く穿いてしまいました。ついに購入を諦め自分で作るのを決意‥‥作るというのは大げさか?カスタマイズに至りました。
やってみると意外にすんなり

ダブダブめのパンツを量販品店で購入、このダブダブなのがいいんですよ、皮膚にまとわりつかないで快適だし。

これを股下44センチのところでバッサリ切りました。

切れないハサミだったので悪戦苦闘しているとこんな悲惨な切り口に‥‥これを修正したり、左右の長さを合わせたりしているうちに股下42センチにまで縮まってしまいました。それでも大分長めなので許容範囲です。

100均の裾上げアイロンテープで止め‥‥出来ました。

パンツ本体は2000円強といったところでしょうか?裾上げテープは計300円、最初ダ〇ソーの物を使ったら、すぐに剝がれてしまい、セ〇ア製で再チャレンジ、一つでは長さが足りなかったので同じものを買ってきて継ぎ足し計300円也。合計3000円かからず意外にすんなりと出来て、お気に入りのダブダブ長めハーフパンツが手にはいりました。

学生の頃のジャケット袖丈出しに比べると簡単なDIYでしたが、それでも納得したものが手に入るというのは何事にも代えがたい喜びですね‥‥いずれは靴もカスタマイズできないものかと考えています。
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