待ちに待ったログハウスの階段がいよいよ取り付けられました。
目次
・忘れられた?階段がいつまでたっても付かない…
・まるで魔法…階段はあっという間に表れた!
・家が沈んでいく!?…その理由とは
・ハウスシック症候群を心配した日々
・今度は浮き上がった!?階段浮遊のマジック
忘れられた?階段がいつまでたっても付かない…
いや、真剣に階段をつけ忘れているのかと思いましたよ…
各部屋が整えられ、設備が取り付けられて完成に近づいているのにもかかわらず、一階と二階へ行き来する方法は脚立による上り下りしかありませんでした。
ここに板を橋にして渡し、作業スペースを確保するという文字通りにいえば「危ない橋を渡る」ような仕事をされていますが、本来の後ろめたい意味とは違い、誇れるような仕事をされておられた事に敬意を表します。
まるで魔法…階段はあっという間に表れた!
柵が施されていない状態の吹き抜け部分は、ぽっかり穴が空いている…完成後では見られない貴重な状態です。
階段を上がった吹き抜けの廻り、ロフトになっている部分には柵が取り付けられますが、その柵が取り付けられた後でも階段は一向に表れる事はありません。
と思っていたら、朝にはなかったはずなのに夕方には忽然と表れた階段にびっくり!どうやら別の場所で作られた階段が持ち込まれ、数時間で取付完了したみたいですね。階段の上部と二階フロアの淵にボルト数本で固定された簡単な仕様の階段。頼りない気がしますが、実はこれには意味があるのです。
家が沈む!?…その理由とは
ログハウスの特徴なんですが「セトリング」という現象が付いて回るのです。このセトリングとは、乾燥によるログ材の収縮と家自体の重さにより、ログ壁が下がってくる現象です。
大体セトリングが終了するまでに(それ以上下がらなくなるまで、70~80%沈み込みで完了とされている)気候条件、暖房時の条件、空気の乾燥状態などによって変わってきますが、一般的には最初の1~3年で終了するそう、大体4~5㎝ほど下がるようです。
工事担当の方に聞いたんですけど、BESS創設当時のログハウスは海外産のログ材を使っていたので、歪みや反り、そして沈み込みは今よりも酷かったとの事、今は主に国産の杉材を使っているので、乾燥などの管理がしっかりされ、それらのトラブルは少なくなったのだとか…
ハウスシック症候群を心配した日々
このBESSのログハウスの強度が必要とされるところでは、ただ丸太をマシンカットした無垢材ではなく、細い木材を接着剤で貼り付け圧着し、太くした集成材の梁が使われているようです。この方が収縮も計算によって想定内に収めることが出来、強度も確実なものに出来るという配慮によるものだそう。
これは蛇足になりますが、接着剤といえば昔は「ホルムアルデヒド」が主原料として使用され、それがいつの間にか気化し、アレルギーの原因となる「ハウスシック症候群」として問題になった時期がありましたよね?
もう20年以上前になりますが、賃貸のマンションに移り住む時、一般にリフォームされる際の壁紙の接着剤の主成分に、ホルムアルデヒドが含まれるのではないかというのを懸念しました。そこで当時は一般には流通されておらず高価だった、ホルムアルデヒドフリーの壁紙用接着剤を個人で買い求め、これを使用して貼ってください、と内装業者さんに手渡したのを思い出しました。
その後(このログハウスに建て替える以前の)購入当時築40年の旧宅を購入決定するきっかけが、内装がほぼ漆喰壁であり、壁紙の部分はあったとしても、貼られてから40年も経つのなら、ホルムアルデヒドを主とした有害成分はすっかり気化しているだろう、という思いがあったからなんです。
最近では「F★★★★」で示されたホルムアルデヒト対策がなされた建築材が一般的だから、この集成材を使った工法にも安心していられますけどね。
今度は浮き上がった!?階段浮遊のマジック
本題に戻りますが、このセトリングによって、階段を上部と下部で完全に固定してしまうと、セトリングによる圧力で階段自体が歪み、最悪の場合壊れるという事態を想定しているのですね。ですから階段事態を上部でのみ止めておき、下の方は板をかまして置いているだけにしているのです。
工事の方によるデモンストレーション「ほら、階段は固定してないから動くんですよ」と階段に手をかけ、浮いて持ち上がったのにはびっくり!こうして持ち上げられている間に、かませた板を抜いてセトリングで沈み込んだ時の調節をしているというわけです。
階段を取り付けている武骨なボルトはそれなりに目立つのですが、それがBESSの家の特徴です、それが気に入らないのなら別のメーカーの家を選んでもらうしかない、とも言っておられましたね。
これは外観での話なんですが、ベランダを支える支柱にボルトが剥き出しになっているのを、ご近所さんに見た目がイマイチねとディスられた事もあります。私どもは別に気にしないので問題なく暮らせていますけどね。
この記事へのコメントはありません。