電気スタンドを作る…部品は木材!

電気スタンドを作りました…部品は木材中心です。

目次

・目標はプロ仕様…電気スタンドにこだわり

・あくまでも廃物利用が前提

・残る個所…まずは「ベース」を作る

・最大の目玉「ヘッド」にはサプライズを

・試行錯誤の跡は技術向上を誓いあえて晒す

・重い本体は置き去りに…

・採算度外視がDIYの醍醐味?

目標はプロ仕様…電気スタンドにこだわり


前回の記事でボール盤が無いために苦労したのをお伝えし、最後にそれでも何とか形に出来ました。

大概の方はお分かりだったろうと思いますが、それは「電気スタンド」のアームだったのです。

私は物を作る仕事をしていますが、細かい作業を強いられることが多く、手元を集中して明るくする電気スタンドは必需品でした。

今の実家生活では作業場には室内灯しかなく、夜の作業には限界を感じていたのです。電気スタンドの必要性を再認識、いざ購入!と相成ったのですが、電気スタンドは案外高価なんですよね。

いや、探せば安いものもあると思います、たとえばIKEA製品とか‥‥しかし、単純なデザインのものはつまらない、昔ながらのメカニックなアームとスプリングで構成され、必要に応じて自在に光源の位置を変えられるものが欲しいと思ったわけですよ、その方が技術者っぽくないですか?

あくまでも廃物利用が前提


そんなものがないか近所のホームセンターでリサーチすると3980円、ネットで調べヘタすると10000円なんてものもある‥‥これってそんなに難しい構造じゃないし、自分で安く作れないか?というのが製作の発端だったわけですね。しかもこの家にはもう使っていない部分照明灯がありました。

いずれはこの家は解体されてこの器具も廃棄される羽目に‥‥それなら有効利用してやりたいものです。

残る個所‥‥まずは「ベース」を作る


前回記事のアームです。

3か所のジョイント板の形状は必要に応じで作り変えていきます

今後主に2つの追加作業が残っています。一つ目は固定のための「ベース」

電気スタンドのベースには、それ自体が広く重くなっていて自立するタイプと、クランプで設置個所の縁に挟み込み固定するタイプがありますが、今回作るのはどちらかというと後者。クランプを調達、というか作ることが出来なかったので、作業机に直接ネジで固定する方法をとります。

ベニヤ板に六角形の穴を開け、そこにボルトの頭部を埋め込みます。

その上下を板で挟み込み…頭部をサンドイッチし固定したわけです。そして回転部分させる木材をボルト止め。

そこにアームの端の一方を取り付け、自在に回転する仕組みを作りました。

最大の目玉「ヘッド」にはサプライズを


さて二つ目は光源を取り付けるための「へッド」部分。これも光源を自在に動かせるようにしたいところです。

市販品のヘッド部分は回転軸と、それを上下させる2つのジョイントの組み合わせで構成されているのですが、今回面白い試みをおこなってみました。

球体の工作材を購入しました。ボール盤が無いので中心に穴を開ける事は困難…ところがうまい具合に中心に穴が開いている球体工作材を見つけたのです。穴の開いていないものに比べると少々お高いのですが、普通のドリルで中心を貫通させ穴を開ける困難と手間を考えるとお安いものです。

ここにボルトを固定させます。穴の一方をノミ・彫刻刀で六角形に彫り込みました。こちらもボルトの頭部を埋め込みました…工作材は硬いし、球体という形状は固定しにくく手元が滑って刃が指を傷つけそうで危ないし、正直ここまで収まるよう彫り込めるとは思っていませんでした。今後の作業の幸先の良さを感じましたね。

こちらは合板で作りました。同じのをもう一枚、計2枚作ります。曲線部分は卓上グラインダーで丸くしてやりました。これの卓上グラインダーが父の電動工具の中にあったのはかりました‥‥しかしグラインダーで木材を削るなどとは!と父が生きていて見られたら大目玉を喰らったかもしれません。

これらの組み合わせがどのような形状になるのでしょうか?はい、勘の良い方はお分かりですね!木製の「ボール&ソケットジョイント」を作ってみたのです。

黒ずんでいるところはグラインダー磨きでできた焦げ

ボール&ソケットジョイントの特徴は左右上下・回転と自在に動かせるところ。この電気スタンドのヘッドを繋ぐジョイントとしては最適ではありませんか!

前回記事のボール&ソケットジョイントの振りから、こんな風に収拾できるとは思いませんでした。いや正確にいうと、最初にこの電気スタンドにボール&ソケットジョインの取付を考えていたので、前回記事を書く時に、ボール盤からのボール&ソケットジョイントの伏線を思いついたのですが。

理論では上手くいくはずのボール&ソケットジョイントですが、この大きさもあってか、うまく動かせるようにするのは結構大変でしたね。

一番苦労したのがソケットで挟み込む時、強力に圧をかけないと、ボールがフニャフニャした動きになってしまう事。左右二つのネジでは十分な圧がかからなかったので、中央に三つめのネジを入れてみました、本当は見栄えが良くないので2本のネジで収めたかったんですがね。

試行錯誤の跡は技術向上を誓いあえて晒す


スプリングの弾性力で、思いの位置にて光源を固定できるようになります。しかし、このスプリングの適正位置を特定させるのは大変難しかったです。何度か位置を変え試行錯誤をすることになりました。

よく見るとその試行錯誤の跡、不細工なネジ穴が露呈されていてお恥ずかしいですが、技術向上を誓いあえて晒します。

重い本体は置き去りに…


ここに本体から分離させ、蛍光灯とソケットのみを5mm厚のベニヤ長板に取り付け固定させました。

本体は安定器とか結構重いんですよね、軽くするための処置を施します。延長コードを購入、配線を延長させ安定器やらグロー球の付いた本体は、電気スタンドのベース付近に置き去りです。

電気スタンドはどこに設置するか迷いました。私は左利きなので、右利きの感覚でスタンドを設置すると、手が影になって作業がしずらくなるのです。

本当は作業机右側に設置するのが理想なんですが、作業机右側には先に作った資料固定台が鎮座していて場所がありません‥‥そこでやむなく左側に固定させました。

リーチが長いため、なんとか作業場所真上に光源が来るように出来ましたが、あくまでも仮の設置です。

コードが見えずスッキリした印象ですか?実は死角であるアームの裏側にガムテープで貼り付けて見えなくしているんですね(笑)

採算度外視がDIYの醍醐味?


材料費は大体2000円ぐらいでしょうか?球体工作材で結構予算を取られました…近所のホームセンターで買えば3980円で手に入る電気スタンド…手間を考えれば、割に合わない気がしないわけでもありません。

やっとたどり着きましたが、電気スタンドの理想の設置場所と、コードの処理の方法を思いついたので、さっそくですが今後改修していきます‥‥これを実施すれば予算オーバー、しかし採算度外視でこだわりぬくのもDIYの醍醐味かもしれません。

今回の件で改めてボール盤の必要性を感じたので、作る、もしくは購入する経緯も今後記事にしていければと思っています。

ボール盤・バイスも含めて日本製だったか?

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中古民家住宅・新築住宅・中古物件の売却等一戸建て住宅の色々なシーンに携わってきた知識をアウトプットします、いわば「素人目線で一戸建て住宅を語るプロ?」

耐震補強工事においても詳しいです

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