洗面ボウルは陶器製・ 深い埋め込みには出来なかった②

洗面ボウル陶器製・ 深い埋め込みには出来なかった…の続きです。

目次

・和風照明器具はどこでみつける?

・売れ残りを活用した照明器具

・これぞ和風!まるで月見の風情

・水が壁を蝕んでいった…

・気が進まないが最後の手段に打って出る

・出来れば洗面所の夢よ再び…

和風照明器具はどこでみつける?


年月が経つにつれ、さらなる問題が起きてきました。

「水」を扱うDIYは難しいと散々書いてきましたが、水漏れ以上に大変なのが、水によるカビの発生でした。カビが発生するまでの経過を報告する前に、前回書ききれなかった、この洗面所の照明の事を紹介しておきますね。

鏡と同じように照明器具選びには苦労しました。ホームセンターで求めようとすると、大抵透明のプラスチックケースに入った蛍光灯、もしくは鏡と照明がセットになったユニット式の物しか置いていない。

じゃあそれをとりつければ、前回の鏡問題も一気に方が付くんじゃないのか?と言われそうですが、それらのユニットはウチの和風な洗面台に合わないんですよ。

売れ残りを活用した照明器具


鏡と同じようにIKEAに手掛かりを求めに行きました。IKEAは北欧家具の店ですが、妙に和風テイストを感じる時がある、なんでしょうね?

蛇足ですが本格インドカリーの店に入って、南インドの郷土料理「ミールズ」を食べた時に、ふと味噌汁を思い出してしまったんですね。

いや、味噌の味がしたんでは無いんですが、何だかおふくろの味というか、味覚の根本は同じなのかな?と感じてしまったんですけど、北欧家具に和風を感じてしまうのも、それと同じ感覚なのかもしれません。

結果的に申し上げると、期待したような照明器具は見当たりませんでした。しかし妙に気を引く品があったのです。それはボックスの上に、半月型の乳白色ガラスドームが付いた照明器具。それは人気が無かったらしく、売り切りアウトレット品の値札が付いていたんです。

正規では3000円以上するのが半値以下の900円!こんな器具本来どのように飾るの?センスの悪い品だと眺めていましたが…ふと閃きました。

このボックス部分を壁に埋め込めば、おしゃれな照明器具として使えるのでは?しかも壁に埋め込むなんて、洗面所製作途中の我が家でしか出来ない事?…まさに運命の出会いをしてしまったわけです。もし上手くいかなくて取付破棄しても、900円ならあきらめもつきますしね、即刻購入。

これぞ和風!まるで月見の風情


さっそく取り付けを開始しました。取り付け手順と構造はこんな感じです、壁断面で説明しますと…

取り付けを考えていた位置は、間柱や胴縁が邪魔しなかったのも幸いしました。照明ボックスの天面と壁が面一(つらいち)になるまで埋め込み、珪藻土を塗り込みました。

見事に壁と一体になったと思います。ここにカバーガラスを取り付けます。この半月型の形状だけでなく、電球色の明かりがなんとも和風に合うんです、ちょっとお月さまを見ているような風情がありませんか?

ずっと見ていたい気持ちにさせられましたが、思いのほか電力を消費するので使ったらすぐ消す!を徹底させていました、電力消費の激しさも、売れ残っていた原因なのかもしれませんね。

水が壁を蝕んでいった…


さてこんな具合で一応洗面所としての体裁を成し、快適に使ってきたわけですが、徐々にこのスペースを蝕んでいったものがあります…それこそが「水」

洗面所は水の影響を受けやすく、マメな手入れがおこなわれないと、たちまち劣化してしまいます。ここも例外ではありませんでした。

洗面台を囲む三方の壁には、珪藻土を塗っています。珪藻土とは、植物性プランクトンである珪藻の死骸から出される、ケイ素と殻を化石化したものです。

ガラスと同じ二酸化ケイ素が主成分で、無数の空気孔があります。それらの空気孔が、大気中の水分を吸収し放出するため、調湿効果が得られるはずなのですが…ここでは珪藻土の調湿機能を超える水分のため、カビが生えてしまいました。

近いうちに処置しようと思っているうち、こんなところまで黒ずみが進んでしまいました…

気が進まないが最後の手段に打って出る


洗面所という事で皮脂などの汚れも、珪藻土の成分と化学反応を起こし、カビの原因になっていた様です。もうこうなると、カビ取り剤などでは太刀打ちできません。

深い埋め込み式にしていたらメンテナンスは大変だったかもしれません

最後の手段、和風な外観を損なうと思い気が進まなかったのですが、水が飛び散りやすい部分にタイルを張り付け、黒ずみ部分を隠す事にしました。最初はカウンター面から二段…

翌年もう一段増やしています。タイルを切る必要がありましたので、タイルカッターを購入、指示通りに切ってみると3枚に2枚は成功。これはガラスをカットするのより高い成功率です。コンクリ用接着剤にて張り付けていきます。

後になって知ったのですが、珪藻土には固化材が混ぜられています。固化材にはさまざまな種類があるらしいのですが、特に中性の固化材が配合されている商品はカビが発生しやすいらしいです。

もし強アルカリ性のセメント系の固化材配合の珪藻土を選ぶことができれば、カビの発生も無かったのかもしれません…DIYゆえの無知が災いしました。

出来れば洗面所の夢よ再び…


こちらは解体のためここを出る間際の、最後の洗面所の姿。

カウンター下は観音開きの戸を作り、配管を隠したかったのですが、結局カーテンで隠して使っていました。言い訳ですが、扉にすると密閉性が高くなり、ただでさえカビ臭い場所が、さらなるカビがの温床になるのを懸念し、踏み切ることが出来なかったのです。

鏡右横にあるのは小物収納。これは奥行きが深く、出し入れしにくかったので、角を挟んで二面開閉にすれば使いやすいんではないかと、後に思いつきました。しかし飾りガラスを手に入れたガラス店が、店終いしてしまったので、同じものが手に入らず、実行に移せませんでした。

思う様な細工が出来て白く色を塗ったら、医療器具収納棚みたいでカッコよくなったと思うんですよ。回収しそこねて家と一緒に廃材になってしまったのが悔やまれます。

工夫とアイディア満載の洗面所、いつか機会あれば似たような多機能コンパクトスペースを作り込んでみたいものです。

洗面ボウルは陶器製・ 深い埋め込みには出来なかった①

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中古民家住宅・新築住宅・中古物件の売却等一戸建て住宅の色々なシーンに携わってきた知識をアウトプットします、いわば「素人目線で一戸建て住宅を語るプロ?」

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